ビットコイン(BTC)は10月15日午前8時時点で8万1660ドルと、前日同時刻から2.23%安です。24時間高値は14日17時10分の8万4147ドル、24時間安値は15日7時50分の8万1444ドルでした。
21時30分に発表された9月の米CPI(消費者物価指数)は、コアが前月比0.3%と予想の0.2%を上回る上振れとなりました。BTCは発表から5分間で約1100ドル下げ、23時20分に8万2000ドル割れとなり、その後も下落が続いています。10月の利上げ確率は28.7%に上昇しました。
本日21時30分には、9月の米小売売上高と生産者物価指数(PPI)が発表されます。
値動きの振り返り

BTC/USDT 30分足チャート
BTCは14日8〜16時台に8万3137〜8万3958ドルでもみ合い、17時10分に24時間高値8万4147ドルをつけました。ただ、17時50分には8万3360ドルまで押し戻され、高値は4日続けて8万4000ドル台前半で止まっています。
21時30分のCPI発表から5分間で、出来高1172BTCを伴って8万3860ドルから8万2731ドルまで下げました。米株の取引が始まった22時30分以降は、22時50分に8万3103ドルまで戻しましたが、23時20分に8万2000ドルを割り込み、7時50分に24時間安値8万1444ドルをつけています。8時は8万1660ドルでした。
24時間の出来高は1万8159BTC、値幅は3.24%です。22時台が2172BTC、21時台が2163BTC、23時台が1814BTCと、CPI後の3時間で全体の34%を占めました。コインベース・プレミアムは-120.99ドルと、前日の-69.16ドルからマイナス幅が広がっています。
相場を動かした背景
9月の米CPIが予想を上回り、10月の利上げ確率は28.7%に上昇
米労働統計局が21時30分に発表した9月のCPIは、総合が前月比0.6%と予想どおりでしたが、前年比は3.7%と予想の3.6%を上回りました。食品とエネルギーを除くコアは前月比0.3%、前年比2.6%と、いずれも予想を0.1ポイント上回る上振れです。ガソリンが9.1%上がり、総合の上昇の半分以上を占めました。BTCは発表から5分間で約1100ドル下げ、23時20分に8万2000ドル割れとなりました。
フェドファンド金利先物に基づく10月の利上げ確率は、28.7%と前日の20.7%から上がりました。米2年債利回りは一時4.95%まで上がり、ドル指数は0時台に102.945と約1年半ぶりの高値を更新しています。3時に公表されたFRBの地区連銀経済報告(ベージュブック)でも、原油高がすべての地区の報告に表れ、4地区で物価上昇のペースが速まったと指摘されました。
その後、米10年債利回りは一時5.329%から5.194%まで下がって前日の5.217%を下回り、ドル指数も102.5台に戻りました。ただ、BTCの戻りは鈍く、下落が続いています。米株もS&P500が1.11%安、ナスダック総合指数が1.88%安と下げており、CPIの上振れをきっかけに株とともに売られたとみられます。
ビットコイン(BTC)テクニカル分析
週足では、12日9時に始まった今週の足が始値8万3773ドル、高値8万4352ドル、安値8万1034ドルで未確定です。価格8万1660ドルは20週線7万1555ドル、50週線7万6575ドル、200週線6万6844ドルを上回り、100週線8万9727ドルだけが上方にあります。RSIは56.7、MACDのヒストグラムは2261.0と先週の確定値2679.8から減り、2週続けて縮んでいます。
日足チャート

日足では、価格が20日線8万3847ドルを下回り、50日線8万1193ドル、100日線7万3497ドル、200日線7万2243ドルを上回っています。RSIは前日の53.1から46.7に下がり、50を割り込みました。MACDラインは458.2とシグナル1020.2を下回り、ヒストグラムは13日の足で確定した-518.8から、9時に確定する14日の足では-562.0とマイナス幅が広がっています。
ボリンジャーバンドは8万1270〜8万6425ドルで、幅は6.15%です。価格は下限の8万1270ドルに近づいています。高値は11日の8万4199ドル、12日の8万4352ドル、13日の8万4168ドル、14日の8万4147ドルと、4日続けて8万4000ドル台前半で抑えられました。14日の足は始値8万3169ドルで、8時時点では8万1660ドルと陰線です。
50日線と200日線の差は8950ドルで、ゴールデンクロスの状態が続いています。上値メドは20日線8万3847ドル、その上は8万4147〜8万4352ドルで、下値メドはバンド下限8万1270ドルと50日線8万1193ドル、その下は13日の安値8万1034ドルです。50日線を保てるかどうかが日足の焦点です。
4時間足チャート

4時間足では、価格が20期間8万3112ドル、50期間8万3100ドル、100期間8万3882ドル、200期間8万2421ドルをすべて下回りました。14日21時からの足で200期間線を割り込んでいます。RSIは37.9です。
14日21時からの足は8万3933ドルから8万1589ドルまで下げて8万1641ドルで引け、出来高7166BTCと直近で最も大きい陰線になりました。MACDはライン-272.8がシグナル-97.0を下回り、ヒストグラムは50.9から-72.8とマイナスに転じ、-133.7、-175.8とマイナス幅が広がっています。
ボリンジャーバンドは8万1625〜8万4599ドルで、幅は3.58%です。上値メドは200期間線8万2421ドル、その上は50期間線8万3100ドルで、下値メドはバンド下限8万1625ドルと24時間安値8万1444ドルです。
1時間足チャート

1時間足では、価格が20時間線8万2631ドル、50時間線8万2973ドル、100時間線8万3132ドル、200時間線8万3120ドルをすべて下回っています。一目均衡表では転換線8万1983ドルが基準線8万2796ドルを下回り、価格は雲8万2693〜8万3006ドルの下にあります。遅行スパン8万1660ドルも26本前の8万3415ドルを下回り、三役逆転の状態です。
MACDラインは-447.6でシグナル-350.3を下回っていますが、ヒストグラムは-209.8から-97.2までマイナス幅が縮んでいます。RSIは33.1です。ボリンジャーバンドは8万965〜8万4298ドルで、幅は前日の0.90%から4.03%に広がりました。
サポートは24時間安値8万1444ドル、日足のバンド下限8万1270ドル、50日線8万1193ドル、その下が13日の安値8万1034ドルと1時間足のバンド下限8万965ドルです。レジスタンスは転換線8万1983ドル、4時間足の200期間線8万2421ドル、雲の下限8万2693ドル、基準線8万2796ドル、その上が50時間線8万2973ドルです。
デリバティブ動向
OI清算
先物の建玉はBinanceで9万3179BTCと、24時間で249BTC減りました。CPI後の21〜23時台には計2593BTC増えており、下げるなかで新たな売り持ちが入ったとみられます。0時台には888BTC減っています。
暗号資産全体の清算は15日朝までの24時間で4億2305万ドルで、うち買い持ちが85.6%を占めました。直近12時間では3億6108万ドルと、CPI後の下げに集中しています。資金調達率は14日9時が-0.0010%、17時が0.0015%、15日1時が-0.0018%とほぼゼロです。
清算ライン

ロング・ショート比率は14日21時の1.329から、15日8時に1.763まで上がりました。下げる途中で買い持ちの口座が急増し、24時間で最も高い水準です。上位トレーダーの建玉比は23時の1.47を底に、8時は1.538でした。
下値では、24時間安値8万1444ドルを割り込むと、増えた買い持ちの手じまいや清算が出やすくなる可能性があります。上値では転換線8万1983ドルと、CPI後に戻りを抑えられた8万3103ドルが意識されます。
ETF
米現物BTC ETFの10月13日分は1億7570万ドルの流入で確定し、FBTCが1億310万ドル、IBITが6590万ドルの流入でした。14日分は主要銘柄が未報告で、暫定では220万ドルの流入です。10月は13日までの累計で2億7600万ドルの流出となっています。ストライブは14日、2億3500万ドル分のビットコインを購入したと発表しました。
オプションは本日17時の満期が3103BTC、想定元本2.53億ドル、プット・コール比率は1.42で、マックスペインは8万3500ドルです。16日17時の満期は1万7322BTC、想定元本14.12億ドル、プット・コール比率は1.43で、マックスペインは8万3000ドルです。
本日のデイトレ注目材料
本日の焦点は、21時30分に発表される9月の米小売売上高と生産者物価指数(PPI)です。小売売上高は前月比0.3%増と8月の1.2%増から鈍る予想で、PPIは前月比0.5%上昇、コアは0.3%上昇の予想です。CPIの上振れで10月の利上げ確率が28.7%に上がっており、物価と消費の強さが確認されれば、利上げ観測がさらに強まる可能性があります。
同じ21時30分には、新規失業保険申請件数とフィラデルフィア連銀製造業景況指数も発表されます。11時台後半にはボウマンFRB副議長、16日5時30分にはハマック・クリーブランド連銀総裁が講演し、16日12時30分にはウォーシュFRB議長の講演が予定されています。10月のFOMCの結果は、日本時間29日3時に公表されます。
上抜けシナリオでは、転換線8万1983ドルを上抜ければ4時間足の200期間線8万2421ドル、その上は雲の下限8万2693ドルが視野に入ります。下抜けシナリオでは、24時間安値8万1444ドルを割り込むと日足のバンド下限8万1270ドルと50日線8万1193ドル、さらに13日の安値8万1034ドルを試す展開です。当日見るべきラインは、上値8万1983ドルと下値8万1444ドルです。
まとめ
15日のBTCは8万1660ドルと、前日同時刻から2.23%安でした。9月の米CPIの上振れで10月の利上げ確率は28.7%に上がり、BTCは8万2000ドル割れとなって、7時50分に8万1444ドルまで下落しました。
金利とドルが落ち着いたあとも戻りは鈍く、高値は4日続けて8万4000ドル台前半で抑えられています。日足は50日線8万1193ドルに近づき、1時間足は三役逆転です。
短期の焦点は、8万1983ドルの回復か8万1444ドル割れかです。21時30分の小売売上高とPPIが利上げ観測をさらに強めるかどうかが、50日線を保てるかの分かれ目になる可能性があります。
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