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ビットコイン、8万3000ドル台に下落|ホルムズ海峡のタンカー攻撃で米金利上昇

2026年10月8日 09:47  Arai Yu

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10月8日9時時点のビットコイン(BTC)は8万3305ドルで、24時間前の8万5550ドルから2.6%下落しました。ホルムズ海峡でイランによるタンカー攻撃が相次ぎ、原油高を受けて米10年債利回りが5.35%まで上昇するなか、BTCは株や金とともに売られました。

値動きの振り返り

BTC/USDT 30分足チャート

BTCは10月7日9時台に24時間高値の8万5598ドルを付けたあと、10時50分からの約15分で8万3577ドルまで2.0%急落しました。午後は8万4379ドルまで戻したものの、17時台に8万4000ドルを割り込み、米国株の取引開始直後の22時45分台に24時間安値の8万2787ドルを付けました。その後は8万2800ドル前後で2度下げ止まりましたが、戻りは8万3682ドルにとどまっています。

相場を動かした背景

ホルムズ海峡ではイランによるタンカー攻撃が増え、10月7日には週あたりの件数がイラン戦争の開始以来で最多になったと報じられました。イラン国営メディアでは、革命防衛隊(IRGC)の顧問が「違法とみなす航路を閉鎖する」と述べたと伝えられています。ブレント原油は101ドル台で推移し、米10年債利回りは10月7日朝の5.299%から21時台に5.35%まで上昇しました。2002年以来の高水準と報じられています。ドル指数も101.91から102.45へ上昇しました。

BTCが8万4300ドル台から下げた16時〜22時45分には、ナスダック100先物も約1%下落し、金も22時台に4081.6ドルの安値を付けました。BTCが安値を付けたのは、ナスダック100先物の安値と同じ22時45分台です。その後、10年債入札(最高落札利回り5.30%、応札倍率2.8倍)を経て利回りが5.286%まで下がり、BTCも8万3000ドル台に戻しました。市場では、原油高を受けて株やBTCなど値動きの大きい資産が売られたとの見方が出ています。

テクニカル分析

日足チャート分析

日足では、9月21日以降の8万2563〜8万7396ドルのレンジの下半分に戻り、価格はMA20(8万4322ドル)を下回りました。MA50がMA200を上回る並びは保っていますが、MACDはシグナルを下回ったまま差が広がっており、上昇の勢いは鈍っています。上値メドはMA20と、ボリンジャーバンド上限・9月21日高値の8万7185〜8万7396ドルです。下値メドは9月28日安値の8万2563ドル、バンド下限の8万1459ドル、MA50の8万575ドルです。

4時間足チャート分析

4時間足は戻り売りが優勢で、MA20・MA50・MA100が集まる8万4650〜8万5078ドルが上値の壁になっています。価格はボリンジャーバンド下限の8万2860ドル付近にあり、24時間安値の8万2787ドルとあわせて、下値で買いが入りやすい水準です。ここを割り込むと、次の下値メドはMA200の8万1587ドルです。

1時間足チャート分析

1時間足では、価格がすべての移動平均線を下回り、一目均衡表も三役逆転(売りが優勢であることを示す形)となっています。MACDはシグナルを上回り、下げの勢いは弱まっていますが、戻りは8万3682ドルにとどまりました。サポートは8万2787〜8万2818ドル、レジスタンスは8万3547〜8万3682ドルと8万4203〜8万4379ドルです。

デリバティブ動向

OI・清算動向

BTC先物の未決済建玉(OI)は543.4億ドルで、24時間で2.32%減りました。減少率は価格の下落率(2.7%)とほぼ同じで、BTCの枚数で見た建玉はほぼ横ばいです。レバレッジ取引の総量はあまり減っていないとみられます。24時間のBTC清算額は1億8591万ドルで、9割超がロングでした。資金調達率はBinanceでマイナス圏にありますが、ロング/ショート比率は1.69と買い持ちの口座が多い状態です。8万2800ドルを割り込めば、ロングの清算が下げを広げる可能性があります。

注目清算ライン

Glassnodeが10月7日に公表した分析では、価格の下で最も近い清算の集中帯は8万1700〜8万3300ドルです。上で最も大きい集中帯は8万7100〜9万5900ドルで、9万2000ドル付近に最も多く集まっています。10月7日の安値8万2787ドルは下側の集中帯の中にあり、8万1700ドルに向けて下げが進むと、ロングの強制決済が連鎖しやすくなります。板では8万1000〜8万1250ドルに大口の買い注文、8万6500〜8万6750ドルに売り注文が並んでおり、これらの価格帯で値動きが止まるかに注意が必要です。

ETF・需給動向

米国の現物BTC ETFは、10月6日は1億1880万ドルの純流入でした。10月7日は、IBITとFBTCが未発表の段階で1億6860万ドルの純流出となっています。この暫定値は上場来の日次平均(8410万ドルの流入)を約2億5000万ドル下回ります。10月5〜6日の累計も2900万ドルにとどまり、9月21日の1日だけで入った9億9900万ドルから大きく減っています。長期保有者の保有量も9月28日まで7週連続で減ったと報じられており、ETFの買いが細るなかで上値が重くなっている可能性があります。

本日のデイトレ注目材料

本日は17時30分にFRBのウォラー理事が「経済見通し」をテーマに講演し、21時30分には米新規失業保険申請件数(予想20万件、前回19万7000件)が発表されます。利上げの継続に前向きな発言が出たり、申請件数が予想を大きく下回ったりすれば、米金利の上昇を通じてBTCの下押し要因になる可能性があります。10月9日2時01分の米30年債入札と、2時40分のムサレム・セントルイス連銀総裁の講演も、金利の動きに影響する材料です。

上方向は、8万3682ドルを上抜けたうえで、1時間足の基準線と日足MA20がある8万4203〜8万4379ドルを1時間足の終値で回復することが条件です。回復すれば、8万4650〜8万5078ドル、さらに急落前の8万5600ドルまで戻る余地があります。米10年債利回りの5.3%割れやIBITへの資金流入は、この動きを支える材料になり得ます。

下方向は、24時間安値の8万2787ドルと、2週間のレンジ下限である8万2563ドルを割り込むかが分かれ目です。割り込んだ場合の下値目標は、清算集中帯の下限の8万1700ドル、日足ボリンジャーバンド下限の8万1459ドル、大口の買い注文がある8万1000〜8万1250ドルです。その下では日足MA50の8万575ドルが意識されます。利回りが再び5.35%を超える場面や原油高は、下抜けのきっかけになり得ます。

まとめ

BTCは8万2800ドル前後で2度下げ止まりましたが、戻りは鈍く、1時間足と4時間足では主要な移動平均線を下回っています。8万4203〜8万4379ドルを回復すれば8万5000ドル前後まで戻る余地があり、8万2563ドルを割り込めば8万1000ドル台の清算集中帯と買い注文が試されます。タンカー攻撃をきっかけに米金利が上昇し、BTCも下げた24時間でした。本日はウォラー理事の講演と失業保険申請件数を受けて、米10年債利回りが再び5.35%に迫るかが焦点です。

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