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ビットコイン、米インフレ懸念で8万5000ドル割れまで下落|ISM非製造業が約4年ぶり高水準

2026年10月6日 09:09  Arai Yu

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ビットコイン(BTC)は10月6日午前8時時点で8万5928ドルと、前日同時刻から0.58%安です。24時間高値は5日10時30分の8万6999ドル、24時間安値は6日1時20分の8万4972ドルでした。

23時に発表された9月の米ISM非製造業景況指数で、仕入れ価格の指数が74.0と約4年ぶりの高水準に上がりました。BTCは発表直後の8万6725ドルから売られ、1時20分に8万4972ドルまで下押ししています。インフレ懸念が強まるなか、米10年債利回りは2時30分に24年半ぶりの高水準をつけました。

本日はFRB高官の講演が続き、8日3時にはFOMC議事要旨が公表されます。

値動きの振り返り

BTC/USDT 30分足チャート

BTCは5日10時30分に24時間高値8万6999ドルをつけたあと、12〜14時台に8万5412ドルまで下げました。15時台から持ち直し、17時台にかけて8万6498ドルまで戻しています。

22時台に8万6490ドルまで戻し、23時のISM発表直後の23時10分に8万6725ドルまで上げましたが、23時30分からの5分間で出来高824BTCを伴って8万5450ドルまで急落しました。0時台に8万5174ドル、1時20分に24時間安値8万4972ドルをつけたあとは持ち直し、8時は8万5928ドルでした。

24時間の出来高は1万6639BTC、値幅は2.35%です。出来高が最も多かったのは23時台の2138BTCで、2番目の10時台1157BTCの1.85倍でした。ETHは0.55%安、XRPは0.53%安、SOLは0.59%安です。コインベース・プレミアムは+1.39ドルと前日の-5.01ドルからプラスに転じ、恐怖・貪欲指数は70「Greed」でした。

相場を動かした背景

ISM非製造業の仕入れ価格が約4年ぶりの高水準

23時に発表された9月の米ISM非製造業景況指数は54.9と、予想の55.0と前回の55.4を下回りました。一方、仕入れ価格の指数は74.0と前回の72.6から上がり、2022年6月以来、約4年ぶりの高水準となっています。BTCは発表直後の23時10分に8万6725ドルをつけたあと売られ、1時20分に8万4972ドルまで下押ししました。物価上昇の圧力が強いことを示す内容で、インフレ懸念が意識されたとみられます。

米10年債利回りは21時30分から上がり始め、ISMの発表後も上昇を続けて、2時30分に5.349%と10月1日の5.342%を上回る24年半ぶりの高水準をつけました。CMEのフェドファンド先物に基づく10月の利上げ確率は24.1%と、前日の23.0%から上がっています。一方、サウジアラビアが原油の公式販売価格を引き下げたと伝わり、WTI原油は1.8%安の89.43ドルで引けました。原油安が物価の上昇圧力を和らげるかどうかも焦点の一つです。

米株はナスダック総合指数が1.05%高と最高値で引け、BTCとは逆の動きでした。10年債利回りが3時30分から下がるとBTCも持ち直し、8万5000ドル台後半に戻しています。暗号資産では、CFTCが1時10分に個人向けレバレッジ取引の連邦の規則案を公表し、OKXとNYSEの親会社ICEの合弁がトークン化した米国株の取引の場の開設を目指すと伝わるなど、制度や商品の整備に向けた動きも続きました。

ビットコイン(BTC)テクニカル分析

週足では、5日9時に始まった今週の足が始値8万6530ドル、高値8万6999ドル、安値8万4972ドルで未確定です。価格8万5928ドルは20週線7万1264ドル、50週線7万7196ドル、200週線6万6530ドルを上回り、100週線8万9830ドルだけが上方にあります。RSIは62.4、MACDのヒストグラムは2817.3と先週の確定値2916.1から減っています。

日足チャート

日足では、価格が20日線8万3399ドル、50日線7万9508ドル、100日線7万1566ドル、200日線7万1619ドルをすべて上回っています。RSIは65.4です。MACDラインは2005.0とシグナル2064.7を下回ったままで、ヒストグラムは4日の足で確定した-63.6から、9時に確定する5日の足では-59.7とマイナス幅がわずかに縮んでいます。

ボリンジャーバンドは7万7725〜8万9073ドルで、価格は中心線より上にあります。高値は2日の8万7220ドル、4日の8万6800ドル、5日の8万6999ドルと8万7000ドル前後で抑えられる一方、安値は9月28日から8本の足で毎日切り上がっています。5日の足は始値8万6530ドル、安値8万4972ドルで、8時時点では8万5928ドルと陰線です。

50日線と200日線の差は7889ドルで、ゴールデンクロスの状態が続いています。上値メドは2日の高値8万7220ドル、その上はバンド上限8万9073ドルで、下値メドは20日線8万3399ドルです。8万7000ドル前後を上抜けられるかどうかが日足の焦点です。

4時間足チャート

4時間足では、20期間8万5259ドル、50期間8万4516ドル、100期間8万4236ドル、200期間8万1261ドルが上から順に並ぶ上昇の配列で、価格はすべてを上回っています。RSIは57.6です。

5日21時からの足は高値8万6725ドルまで上げたあと8万5270ドルで引け、出来高4522BTCと直近の4本で最大の陰線になりました。6日1時からの足は8万4972ドルまで下げたあと8万5724ドルで引け、下ヒゲを残しています。MACDはライン387.4がシグナル375.6をわずかに上回っていますが、ヒストグラムは118.0から11.8まで縮んでいます。

ボリンジャーバンドは8万3973〜8万6544ドルで、幅は3.02%です。上値メドはバンド上限8万6544ドル、その上は24時間高値8万6999ドルで、下値メドは50期間8万4516ドル、その下は100期間8万4236ドルです。

1時間足チャート

1時間足では、20時間線8万5872ドル、50時間線8万5570ドル、100時間線8万5328ドル、200時間線8万4533ドルが上から順に並び、価格はすべてをわずかに上回っています。一目均衡表では転換線8万5849ドルが基準線8万5986ドルを下回り、価格はその間にあります。雲8万4882〜8万5351ドルは価格の下にあり、遅行スパン8万5928ドルは26本前の8万5824ドルをわずかに上回っています。

MACDラインは17.1でシグナル42.8を下回っていますが、ヒストグラムは-135.0から-25.7へとマイナス幅が縮んでいます。RSIは52.9です。ボリンジャーバンドは8万5223〜8万6521ドルで、幅は1.51%と前日の1.72%から狭まりました。

サポートは20時間線8万5872ドル、転換線8万5849ドル、50時間線8万5570ドル、雲の上限8万5351ドル、24時間安値8万4972ドルです。レジスタンスは基準線8万5986ドル、4時間足のバンド上限8万6544ドル、23時10分の高値8万6725ドル、24時間高値8万6999ドル、その上が2日の高値8万7220ドルです。

デリバティブ動向

OI清算

先物の建玉はBinanceで9万4433BTC、24時間で2074BTC減りました。5日8時台に945BTC、9時台に657BTC増えたあと、急落した23時台に960BTC減っています。

資金調達率は5日9時が0.0075%、17時が0.0042%、6日1時が-0.0015%と、急落後の時点でマイナスに転じました。上位トレーダーの建玉比は23時の1.818から0時に1.756へ下がり、上位トレーダーも買い持ちを減らしています。

清算ライン

ロング・ショート比率は5日13時の0.912を底に、6日4時に1.146まで上がり、8時は1.111です。下げたあとに、口座の数では買い持ちが増えています。

下値では24時間安値8万4972ドルを割り込むと、下げたあとに増えた買い持ちの手じまいが出やすくなります。上値では23時10分の高値8万6725ドルと24時間高値8万6999ドルが意識されます。

ETF

米現物BTC ETFの10月2日分は1億8990万ドルの流入で確定しました。IBITが1億5820万ドル、FBTCが2930万ドルの流入です。9月28日〜10月2日の週は2億4110万ドルの流入となり、3週続けての流入でした。5日分は主要銘柄が未報告です。ストラテジーは5日、334BTCを2870万ドルで買い増したと発表しました。

オプションは本日17時の満期が2972BTC、想定元本2.55億ドルで、マックスペインは8万6000ドルです。9日17時の満期は2万1573BTC、想定元本18.52億ドル、プット・コール比率は1.11で、マックスペインは8万4000ドルです。

本日のデイトレ注目材料

本日の焦点は、8日3時に公表されるFOMC議事要旨を前にしたFRB高官の発言です。22時すぎにウィリアムズNY連銀総裁、23時台後半にボウマンFRB副議長が講演し、7日8時にはローガン・ダラス連銀総裁も講演します。10月の利上げ確率は24.1%で、高官の発言が利上げ観測をどう動かすかが注目されます。

15時半すぎには植田日銀総裁が講演し、21時30分に米貿易収支が発表されます。17時にはDeribitのオプション満期を迎え、7〜8日にはシンガポールで暗号資産の大型カンファレンス「TOKEN2049」が開かれます。

上抜けシナリオでは、基準線8万5986ドルを回復すれば4時間足のバンド上限8万6544ドル、その上は24時間高値8万6999ドルが視野に入ります。下抜けシナリオでは、雲の上限8万5351ドルを割り込むと24時間安値8万4972ドル、さらに4時間足の50期間線8万4516ドルを試す展開です。当日見るべきラインは、上値8万5986ドルと下値8万5351ドルです。

まとめ

6日のBTCは8万5928ドルと、前日同時刻から0.58%安でした。23時のISM非製造業景況指数で仕入れ価格の指数が約4年ぶりの高水準に上がり、インフレ懸念が意識されるなか、BTCは1時20分に8万4972ドルまで下押ししています。

米10年債利回りは2時30分に24年半ぶりの高水準をつけたあとも5.30%台で推移し、10月の利上げ確率は24.1%に上がりました。日足では8万7000ドル前後で上値を抑えられる一方、安値は8本の足で毎日切り上がっています。

短期の焦点は、8万5986ドルの回復か8万5351ドル割れかです。8日3時のFOMC議事要旨が、インフレ懸念と利上げ観測をどちらに動かすかが次の分かれ目になります。

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