送金大手ウェスタン・ユニオンが、Solana上で米ドル連動型ステーブルコイン『USDPT』を来月立ち上げる段階に入ったことが分かりました。2025年10月に公表していた計画が具体化し、2026年5月のローンチ見通しが示された形です。200超の国・地域と36万超の拠点を持つ既存の送金網に、ブロックチェーンベースの決済レールが組み込まれることになります。
USDPTは、ウェスタン・ユニオンが2025年10月28日に発表したデジタル資産戦略の中核です。米ドルに連動するステーブルコインとして設計され、Solana上で発行されます。発行主体は米連邦規制下の銀行であるAnchorage Digital Bankで、暗号資産(仮想通貨)と法定通貨の橋渡しも担います。
同社のデビン・マクグラナハンCEOは4月、USDPTが最終段階にあり、来月にローンチすると述べました。あわせて、国際送金で広く使われるSWIFTに代わる、より速いグローバル送金の仕組みとして位置付けていることも示しています。
既存送金網に加わるDigital Asset Network
今回動き出すのは、ステーブルコイン単体ではありません。ウェスタン・ユニオンはUSDPTと並行して『Digital Asset Network』も展開します。こちらは企業間決済を主な対象とするネットワークで、国境をまたぐ資金移動をブロックチェーン上で処理する仕組みです。
当初の重心は消費者向けの小口利用より、B2B決済や送金インフラの高度化に置かれています。現金受け取りや銀行口座入金といった既存の受取手段を持つウェスタン・ユニオンが、裏側の資金移動部分にステーブルコインを差し込む構図です。利用者から見れば従来の送金サービスに近い形を保ちながら、事業者側では着金までの時間や中継コストを圧縮しやすくなります。
送金業界では、国をまたぐたびに複数の銀行や決済事業者を経由するため、処理時間や手数料が積み上がりやすい構造がありました。ステーブルコインは、価値を米ドルに連動させたままブロックチェーン上で移転できるため、資金の受け渡しをより直接的に行いやすい特徴があります。ウェスタン・ユニオンのように巨大な既存ネットワークを持つ事業者が採用すると、実証実験の段階を超え、実務の決済レールとして使う動きが一段進んだことを意味します。
参考元:CoinDesk
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