金融商品比較サイト「Finder.com 」の子会社が、オーストラリア金融サービス規制当局であるASICにより、法令上要求されているライセンスを欠くにもかかわらず仮想通貨に関連する利回り商品を提供したことなどを理由に訴えを提起されていることが明らかになった。
オーストラリア規制当局は、11月にも「Block Earner」に対して法的措置を講じており、同国内で仮想通貨など金融サービスに関する規制が厳格化しつつあることが伺える。より具体的に、ASICは、Finder.comの子会社である 「Finder Wallet」に対して訴訟手続を開始。その要旨として、Finder Earn製品は法令上要求される認可を欠く金融製品であり、Finder Wallet は製品開示要件に違反したとともに、対象を絞った方法での金融製品の配布に関する義務を順守していないと主張している。
Finder Earnは、オーストラリアドルにペッグされたステーブルコイン「True AUD (TAUD)」を入金するために、4.01%から6.01%の年間利回りをユーザーに提供していた。
これに加えてASICは、「消費者に適していない」製品を提供された可能性があるため「消費者を潜在的な害にさらした」と説明している。
今回の動きに関し、Finder.com の広報担当者は、主に以下のように述べている。
「我々は Finder Earnを社債とみなすことができるというASICの見解を共有していません。2021年11月に Finder Earn が開始されて以降、当社はASICと積極的に連携し、ASICからのすべての情報要求に全面的に協力してきました。」
今後の具体的な訴訟活動の展望については「現在裁判所に提出しているためコメントすることはない」とした。
他方、ASICの副会長を務めるSarah Court氏は、以下のように述べている。
「業界へのメッセージは明確です。オファーが仮想通貨にまつわる製品に関係しているからといって、それが現在の規制体制から外れることを意味するものではありません。」
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この記事は「Finder.com sued by Australian regulator over its crypto yield product」を参考にしています。
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著者: CoinPartner 編集部 kenta