仮想通貨データ会社Kaiko、イーサリアムでのDeFi貸出及び借入プロトコルの市場データを追跡へ

仮想通貨データの管理等を業とするKaikoが、イーサリアムでのDeFi貸出及び借入プロトコルの市場データを追跡するためのプロダクト立上げを発表した。

Kaikoのデータによると、かかるプロトコルは現在約150億ドルを保有しており、これは融資プロトコルにロックされている全世界における流動性の78%以上を占めているといい、新たなプロダクトは、借入・預金・返済・引出し・清算を追跡する。

追跡したデータは、貸出及び借入市場の監視、取引戦略の最適化、利回りの分析、ウォレットの動きの追跡などに活用できる予定だ。

今回のプロダクトについて、オンチェーン市場データのマネジングディレクターであるPhilippe Redaelli氏は、「このプロダクトは業界に起こった最近の出来事を受けてより大きな注目を集めている」と指摘する。ここにいう「出来事」とは、FTXの崩壊だ。同氏は、FTXの崩壊に言及しつつ、以下のようにコメントした。

「AaveとCompoundのユーザーベースは、FTX が引出しを停止したと発表した後、約60%増加しました。(中略)これは、市場参加者が、トークン・セルフカストディ・取引された資産を所有する中央仲介者の不在などの機能を活用して、DeFiの利点を認識し始めたことを意味します。」

また、CEOのAmbre Soubiran氏も、新たなプロダクトに自信をのぞかせる。
「我々のデータは信頼性に支えられており、仮想通貨業界のすべての財務面に透明性を提供している」と説明した。

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