フィリピン中央銀行がステーブルコインを高く評価「決済に革命を起こす可能性がある」

フィリピン中央銀行であるBangko Sentral ng Pilipinasの最高経営責任者Mhel Plabasan氏が、ステーブルコインなど次世代の金融システムについての見方を共有した。

Forkastのパネルディスカッション「Crypto Rising: CBDCs & Stablecoins: The Asia Perspective」で発言を求められた同氏は、「ステーブルコインには、国内決済と国境を越えた決済の両方に革命を起こす可能性がある」と述べたほか、「手頃で迅速な国境を越えた取引を保証できるため、ステーブルコインを支持している」との旨も表明した。

もっとも、同氏は、ステーブルコインの採用を盲目的に進めるのではなく、規制当局は「新たなテクノロジーを注意深く監視する必要がある」ことも強調している。

規制当局は…、常に民間部門と関わり、一緒に学ぶことが重要です。我々は、ステーブルコインを活用してデジタル決済を改善するための“道のり”の一部です。(中略) (ステーブルコインなどの) 比較的新しいテクノロジーを注意深く監視する必要があります。」

2022年内にCBDCのパイロットバージョン発行へ

また、同氏は、「パイロット段階でのCBDC発行を間もなく開始する」ことも示唆した。以前よりフィリピン中央銀行については、2022年末までにCBDCのパイロットバージョンを立ち上げることが報じられていた。

CBDCといえば、先日、イスラエルやノルウェー、スウェーデンの中央銀行が、国際決済銀行(BIS)と協力して、CBDCが国境を越えた支払いにどのように関わることができるかについて調査を行ったことで話題を呼んだ。

これは、「Project Icebreaker」との名前の取り組みであるところ、国際的な小売及び送金・支払いに関する問題をどのように解決できるかについて調査が行われている。当該調査により、CBDCが従来の方法よりも低コストかつ高速なトランザクションを実現できると結論付けられた場合には、上述のフィリピンをはじめとする世界各国でCBDCの発行が加速する可能性があり、関連する動向を引き続き注意深く見守っていく必要がある。

トレード戦略や投資の最新情報をサロン内にて配信中!!

>>オンラインサロンの詳細を見る >>Discordから入会する

この記事は「Philippine Central Bank Thinks Stablecoins Could ‘Revolutionize’ the Payment System」を参考にしています。