オーストラリア連邦警察、仮想通貨犯罪に特化した独立機関の立ち上げを発表

オーストラリア連邦警察が、仮想通貨犯罪捜査及び国家安全保障を担当する独立機関を設立したことを発表した。先日オーストラリア連邦警察が当該機関の設立を目指していることが報じられていたが、今回の発表により同機関の設立が正式に完了したことが明らかとなった。

以前より仮想通貨関連犯罪の著しい増加が懸念されていたオーストラリアでは、元連邦財務長官ジョシュ・フライデンバーグ氏が2022年の課題として「包括的な支払いと仮想通貨資産改革計画」を掲げるなど、同国では仮想通貨に関する問題がホットな話題となっていた。

今回新たに設立された機関は、仮想通貨に関連する違法行為、ないし既存の法律抵触を回避するような脱法行為に関する捜査に焦点を当てている。より具体的には、ビットコイン又はアルトコインを用いて、マネーロンダリング及びその他金融犯罪を助長した不正行為者に対する処罰等をより明確にしていく方針だ。

同国国家機関のマネージャーを務めるステファン・ジェルガ氏は、「犯罪抑制のために独立したチームが必要であるため、これを専任する部門ができた」と説明する。
また、オーストラリア取引報告分析センター(AUSTRAC)の副最高経営責任者John Moss氏も、新たな独立機関の設立を支持する立場を表明し、「仮想通貨は日常金融エコシステムの一部になり、犯罪者は新たな技術を悪用する方法を見つけて適応し続けている」と主張している。

今後は、「2024年度末までに4億ドル以上の犯罪収益を抑制すること」を目標として掲げ、仮想通貨犯罪撲滅に向けた取り組みを加速させていく。

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この記事は「Australian Federal Police Established a Crypto Unit to Target Criminals (Report)」を参考にしています。