米大手オプション取引所が第2四半期決算発表、仮想通貨相場悪化の影響も

先日、米国最大のオプション取引所シカゴ・ボード・オプション取引(CBOE)が、2022年第 2四半期の決算発表を行った。

同発表で特に注目されたのは、総営業費用が急激な増加を遂げた点だ。1億6,060万ドルであった同費用が、前年比685%もの増加を記録した。
この点について、CBOEは以下のように説明している。

「これは主に、デジタルレポーティングユニットで認識された“のれん”の4億6,000万ドルの減損によるものです。より広範なデジタル資産環境における否定的な出来事と傾向によって引き起こされました。5月2日にErisX取引を完了して以降、環境は劇的に変化しました。」

ErisXとは、デジタル資産部門へのCBOEの最初のベンチャーであり、米国居住者が仮想通貨投資を行うための自主的な個人退職口座(IRA)を可能とする。同社では、ErisXが仮想通貨業界の長期的なリーダーになることが期待されていたところ、第2四半期では仮想通貨の弱気相場により、ErisXの状況はやや悪化したという。ErisX の簿価は現在22,000 万ドルであったものの、第2四半期中に、CBOE ErisX に直接関連する46,010 万ドルの営業権減損費用を負担している。

もっとも、全体としてみると、CBOEのデジタルセグメントの苦境は、コア事業によって相殺される形となった。デリバティブ取引所の売上高は前年比21%増の4億2,400 万ドルとなっており、1株あたりの価格も増加を記録。大手オプション取引所の動向はより幅広い分野で注目を集めており、第3四半期以降のさらなる成長にも期待が高まる。

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この記事は「CBOE's operating expenses spiked 312% due to underperformance of acquired crypto firm」を参考にしています。