グスマン経済相の突然の辞任を受けて、経済のますますの混乱を見越したアルゼンチン国民は仮想通貨に殺到。

アルゼンチン・ペソの下落リスクを回避するため、通常の2~3倍のステーブルコインが購入された。

経済相の辞任がアルゼンチン国民を仮想通貨に走らせる

アルゼンチンのマルティン・グスマン経済相が3日、Twitterで突然辞任を発表した。

これを受け、アルゼンチンにおける経済危機がますます深まることを懸念した同国民が、アルゼンチン・ペソのリスク回避をするためにステーブルコインの購入に殺到。

アルゼンチンの仮想通貨取引所Buenbitによると、前週同日比で取引量が300%に達したという。

買われた仮想通貨はドル連動のステーブルコインが多く、テザー(USDT)やダイ(DAI)、バイナンスUSD(BUSD)、パックスドル(USDP)、ドルオンチェーン(DOC)などの値段が軒並み急上昇している。

価値貯蔵の手段としての仮想通貨

アルゼンチンではもともと、インフレが続き購買力が低下しているアルゼンチン・ペソを仮想通貨に換えて保有する動きが盛んであり、仮想通貨の普及率も高い。

ビットコインをはじめとする仮想通貨が十分な価値貯蔵機能をもって通貨としての役割を果たすことができるのかについては、昨今の暴落・弱気相場であらわとなったボラティリティ(不安定性)の高さから、否定的な意見が多く上がっていた。

しかし少なくともアルゼンチン人にとって、ビットコインやステーブルコインは自分の資産の価値を守るための貴重な手段であるようだ。

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