「ビットコインは、もう中国のことを気にしていない」

ビットコインにとって9月は厳しい月となった。中国恒大集団(Ever Grande)グループのデフォルト危機から、中国本土での仮想通貨取引の完全禁止などネガティブなニュースが相次ぎ、最大5万3,000ドル(約583万円)から4万ドル(約440万円)までの大幅な下落を記録した。

仮想通貨アナリストの予想も大きく外す結果となった。例年9月は弱気の月として知られていたものの、8月の時点では今年大きな下落は発生しないだろうという声が多かった。しかし、実際は市場から何十億ドルという資金が流出した。

そして、10月に入ってからは雰囲気が一転し、ビットコインは上昇を続けている。10月7日の時点ですでに9月のマイナス分を取り戻し、史上最高値に迫る勢いである。

(TradingViewのBTC/USDチャート 1日足)

上昇の理由として、中国の問題がそこまで市場に影響がないことが判明したことにある。仮想通貨アナリストが「中国からの弾圧の後に、市場の勢いはすぐに回復するだろう」と見解を示した通り、ビットコインは強気の上昇を続けている。

この上昇について、投資会社Capriole investments社の創設者であるCharles Edwards氏は以下のように述べた。

ビットコインはもはや中国を気にしていません。中国がわずか7日前に全面禁止を実施してからもビットコインは上昇を続けています。今はネガティブなニュースでもポジティブなブレイクアウト(=レンジ相場からの上昇)をしています。これは大きな転換です。(中略)ビットコインはここから上がるしかありません。ビットコインを法定通貨として採用し準備資産として採用する国が増えれば、中国がビットコインを見直す説得材料になるかもしれません。言い換えると、ここから中国のビットコインのニュースは "+EV" (ビットコインにとってプラスの価値)となります。

現在ビットコインは9月の高値である5万3,000ドル(約583万円)を突破し、上位5つの仮想通貨の中でももっともいいパフォーマンスを発揮している。強気の状況から、年末までに10万ドル(約1,100万円)の到達へ期待する声も大きい。

独自の仮想通貨価格予想モデル(S2F)を作成したPlanB社は、8月と9月が予想通りの値動きであったことを発表した。PlanB社は、10月は現在の価格から約8,500ドル上昇した6万3,000ドル(約693万円)、11月は98,000ドル(約1,078万円)、12月は135,000ドル(約1,485万円)で推移することを予想しているようだ。

直近では、5月に記録した最高値を更新するかどうかが焦点となる。年末に向けてのビットコイン相場を引き続き注目していきたい。

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この記事は、zycrypto.comの「Three Significant Milestones To Expect From Bitcoin This October」を参考にして作成されています。