本レポートでは、中国恒大集団が仮に債務不履行となり世界経済が危機に直面した際、ビットコイン相場はどのような値動きを見せるのか。

そして、株価下落時に我々個人投資家はどのような戦略取るべきなのかを考察していきます。

この記事を読むことで、株価暴落時に取るべき最善策が見つかると思うので、最後までご覧ください。

また、同日公開の記事第一弾「恒大集団は中国版リーマンショックとなるのか」では、

リーマンショックと恒大集団の違いを徹底解説しているので、そちらもぜひご覧ください。

中国恒大集団、債務不履行の可能性高まる

世界的金融危機の前兆か

2021年10月現在、中国の大手不動産会社「恒大集団」が総額33兆円相当の負債を抱え債務不履行の危機に瀕しています。

こちらの記事で記述したよう、史上最大の金融危機「リーマンショック」が引き合いに出されるほど、市場に及ぼす影響は大きいと予想され、世界中の投資家が今なお恒大集団の動向に注目しています。

しかし、恒大集団デフォルトは常軌を逸した中国不動産バブル崩壊の一角に過ぎないとの見解も多数述べられており、市場の不安は今なお払拭されていなのが現状です。

恒大集団が破綻する時、ビットコインは暴落するのか?

一時的な暴落は避けられない

仮に恒大集団が正式にデフォルトとなった場合、世界的な株価暴落は避けられないでしょう。

金に代替する新たな価値保存手段である「ビットコイン」も、近年は実体経済に相関する値動きを見せているため、追随する形で一時的に価値が暴落すると予想されます。

ここで「一時的」と述べたのには理由があります。

過去に世界的な金融危機が発生した際には、投資家の現金化需要が高まり、金や石油などの実物資産も経済危機に伴い大幅な下落を見せてきました。

しかし、実体経済との連動が比較的小さい金などの実物資産はすぐに価格を暴落前までの水準に回復させる傾向があります。
それは実物資産は企業や国が発行している金融商品でなく、埋蔵量が価値の裏付けとされているためです。

この性質はデジタル・ゴールドこと、ビットコインにも当てはまっており、金融危機時にはビットコインも同じような値動きをとることが予想されます。

次セクションからは、過去の金融危機における金やビットコインを振り返り、恒大集団が破綻した際のビットコイン値動きをより細かく予測していきましょう。

過去の金融危機からビットコインの値動きを予測する

リーマンショック時のゴールド価格推移

まずは100年に1度の金融危機「リーマンショック」前後の価格推移を振り返っていきます。
日本国内で1万5千もの企業がリーマンショックの影響により倒産したほどの有事で、ダウ平均株価とゴールドはどのような値動きをとったのでしょうか。

  • :2009年1月には900ドル台まで回復。同年3月には1000ドルの史上最高値を更新し、リーマンショック前の水準まで戻しています。
  • ダウ平均株価:2007年の最高値から2008年11月始めまでに最大で45%の下落。暴落前の水準まで復帰するのに約5年を要しました。

コロナショック時のビットコイン・ゴールド

ビットコインが資産としての価値を高めてから、はじめての世界的な金融危機「コロナショック」
世界的な量的緩和政策も後押しし、暴落期間はリーマンショックに比べると短期間だったといわれていますが、当時のダウ平均・金・ビットコインはどのような値動きをとったのでしょうか。

  • :資産の待避所として、比較的小さな下落幅でコロナショックを乗り切ることに成功し、その後も安定した値動きを見せています。
  • ダウ平均株価:最大で30%近く下落。コロナショック以前の水準に回復するまで、約1年近くの期間を要しました
  • ビットコイン:ダウ平均株価暴落に連動する形で価格暴落。およそ半年で価格を暴落前水準まで戻すと、その後約一年間で500%近く価格を急騰させました。

「リーマンショック」と「コロナショック」の価格変動を振り返り、ゴールドやビットコインが下落後、比較的早い段階で回復していたことが改めて分かりました。
そして、回復幅においてはビットコインがゴールドを断然上回っていることが確認できます。

この値動きは、仮に恒大集団が債務不履行で破綻になった際にも繰り返される可能性があると予測できるでしょう。

【結論】金融危機時、購入すべきは金か?ビットコインか?

安全資産としての金

「資産の待避所」の言葉通り、有事に金を保有しておけば資産の損失を最大限減らすことが出来ます。

年間供給量が既存の約2%程度である金は、人工的なインフレ発生の可能性は低いと思われます。時価総額も約9兆ドルと、ビットコイン時価総額のおよそ9倍に登り、安全性において非常に優れていると言い切れるでしょう。

しかし現状、金に投資する一般的な方法は、上場投資信託(ETF)などに限られており、取引を開始する際には銀行口座を開設し、管理に余分なコストをかける必要があります。

より高いリターンを求めるならビットコイン

安定性をとるなら金、より高いリターン獲得を目指すならばビットコイン一択でしょう

ビットコインは金と同じく希少性に優れた無国籍通貨であり、今最も多くの機関投資家や上場企業から注目を集める金融商品です。
流動性では金に大きく劣るものの、ビットコインに集まる資産額は増加し続けています。

444億円相当のビットコインを購入し注目を集めたMicroStrategy社のCEOマイケル・セイラー氏は2021年9月27日、自身のTwitterにて次のように述べました。

"金は同じ年に10.5%減 #ビットコインは332%増です。ゴールドは同じ10年間で年率0%のリターン ビットコインは年率146%のリターン。なぜ私たちはいまだにどちらが優れた価値の貯蔵庫であるかを議論しているのでしょうか?"

上記でわかるように、同氏は中長期目線でより大きなリターンが望めるビットコインへの投資を推奨しています。

しかし、2021年10月時点ですでに価格が上昇し始めているビットコインですが、恒大集団の債権不履行が正式なものになると、短期的な価格暴落は否定できません。

そのため、ビットコイン投資を始めたい方は静観することが現時点での最善策でしょう。
より細かな投資積立のタイミングや、詳しい相場分析などは、コインパートナーオンラインサロンにて更新しているので、真剣にビットコイン投資を始めたい方はぜひご参加ください。

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