昨日公開したイケハヤ氏インタビュー第1弾では、CryptoPunksを購入された理由や感想などについて詳しくお聞きしました。まだ第1弾をお読みでない方はまず先にこちらをチェックしてみてください!

実はイケハヤ氏、今CryptoPunks以外にも多くのNFTをご購入されており、NFT分野に非常に強い関心を保たれているようです。

そこで第2弾では、

  • CryptoPunks以外のNFTも多数買い占めている意図
  • イケハヤ流NFT投資のポイント
  • イケハヤ氏が考えるNFT市場の今後

などについてお話しいただきます!

また、明日9月27日(月)にはイケハヤ氏インタビュー第3弾、

イケハヤ発CryptoNinjaとは?本人が直接解説!

も公開いたしますので合わせてご覧ください!

日本のNFT市場の発展に貢献したい/クリエイターを応援したい

CoinPartnerを運営している木田です。
イケハヤさん、引き続きよろしくお願いします!

よろしくお願いします!

今回CryptoPunksを購入されたことで大きな話題となりましたが、イケハヤさんは他にも多数NFTを購入されていますよね。

そうですね...と言ってもまだそこまで多くは買ってないと思ってます(笑)

これらのNFTはどういった意図で購入されているのでしょうか?

まず前提として、NFTの投資で稼ぐのはめちゃくちゃ難しいと思うので、短期のトレードで稼ごうといった意図は全くないですね。
なので今買っているNFTも別に売るつもりも基本的にはないです。

なるほど。

NFTを購入している意図としては、

1.日本のNFT市場の発展に少しでも貢献したい

2.日本のNFTクリエイターの方々を純粋に応援したい

といった感じですかね。

詳しく聞かせてください!

今って日本のNFT市場が本当に小さいんですよ。
NFTの事業を展開されている方も少ないです。
なので僕がNFTを購入することで、日本のNFT市場の盛り上がりに少しでも貢献できればと思っています。

今回のCryptoPunks購入の件を見ても、やはりイケハヤさんの影響力は絶大ですからね。

また世界から遅れをとっている日本ですが、そんな日本でもNFT作品を作られているクリエイターの方が実はたくさんいるんです。
今の日本でNFTのコレクション作っている方って本当にセンスあると思うんですよね。
なのでそういった方々の作品を今の段階から購入して、少しでも彼らを応援できればと思ってます。

なるほど。
イケハヤさんの活動で日本のNFTアーティストの方々にも恩恵が生まれると良いですね。

NFT発行者側の仕組みづくりが重要

僕は、NFTを購入しようという方の多くは“投資目的“だと思ってます。
そこで、これからNFT投資を始める初心者の方々に向けて、イケハヤさんから「NFTを選ぶポイント」をアドバイスしていただけないでしょうか?

僕はビジネス的な観点や投資家的な観点を持つクリエイターかどうかに注目しています。

ビジネス的な観点と投資家的な観点ですか。
詳しくお聞かせください。

NFTって需要と供給のデザインが難しいなと思ってるんです。
例えば、すごく良さそうなデザインのNFTを作るクリエイターが初期から500体くらいのNFTを一気に発行している、というような事例をよく見かけます。
でも、そもそも現状の日本市場には買い手が不足しているので500体すべてが買われるという未来は現実的ではないです。

たくさん売れ残る可能性がある、ということですね。

その通りです。
たくさん売れ残りが出てしまうと、NFT投資家からすれば「あのNFTは買っても高値で売れないだろうな」と見えてしまうわけです。最終的にクリエイターは利益を上げられなくなってしまいます。
おそらく今いるNFTクリエイターの方の中で、この辺のビジネス的な観点・投資家的な観点に理解がある人は少ないと思うんですよ。

たしかにクリエイター的な観点に加えて、それらの観点も兼ね備えてる人は少ない気がします。

ただそうは言っても、NFTの発行者側は需要と供給のデザインをちゃんと作らないと利益をあげることができないわけです。
たとえ利益目的ではないにしても、こういった仕組みを作ることは需給をコントロールするという面で大事だと思います。

クリエイターも、ただ作品を作るだけではダメということですね。

そうですね。
なので経済に対するリテラシーがちゃんとあるようなクリエイターの作品を買う方が楽しいと思います。
その方がクリエイターと一緒に作品を育てていくような体験ができて楽しいですし。

NFT投資ならではの魅力ですね!

ちなみにイケハヤさんはNFTクリエイターの方をどこで探されているのですか?

僕が主に見ているのはTwitterですかね。
Twitterで気になる方がいればその方のOpenSeaショップを見に行くという流れです。

Twitterを最初に見るんですね!OpenSeaにはどのような観点を持って見にいくのですか?

Openseaのコレクションのトップページを見てみると「アイテム数」「オーナー数(保有者数)」「フロアプライス(最低料金)」「取引量」の4つの数字があるんです。
僕はこの数字をよく見てますね。

その4つの数字からは何が分かるのでしょうか?

例えばこの中で、アイテム数がめちゃくちゃあるのにオーナーが5人しかいなかったとしたら、それはちょっとセンスがないと思ってしまいます(笑)
あとはフロアプライスがものすごく安いものは注意かなとか。
この4つの数字を見るだけでも結構いろんなことが分かるんです。

 

NFT市場は今後伸びるに決まってる!

イケハヤさんは今後NFT市場がどのように広がっていくとお考えですか?

日本ではまだ本当に市場が小さいので、僕は5~10倍くらいにはなるだろうなと見ています。
OpenSeaのウォレット数がだいたい40万くらいだと言われていますが、この中に日本人って10分の1もいない気がしているんです。

たしかに世界的に見ても日本人ユーザーはかなり少ない印象がありますね。

なので僕は、日本のNFT市場はこれから伸びるに決まってる!と考えています。

同感です!ただ私は今のNFT市場の課題として、知識がない人たちが入りにくい構造になっていると感じています。
OpenSeaってメタマスクとETHを用いた決済が主流ですが、知識がない人は何がなんだか分からないと思うんですよね。
その点に関してはどうお考えですか?

本当にそうだと思います(笑)
そういった決済の問題はOpenSeaを含め他のマーケットでもそのうち改善されていくとは思うので、NFT保有者の人口は増えていくと思いますよ。
OpenSeaもこれからクレジットカードに対応するという話も耳にしますし。

「NFT市場の発展に貢献したい」「クリエイターを応援したい」

実際にお話しさせていただいて、純粋に日本のNFT市場を盛り上げたいという強いお気持ちが伝わってきました。

NFT投資のポイントや、今後のNFT市場についてのご意見も知ることができ、大変勉強になりましたね。

 

一方で、イケハヤ氏はNFT投資家としてだけでなく、CryptoNinja(クリプトニンジャ)」というNFTブランドをプロデュースされているNFT事業家でもあります。

そこで!
第3弾では、CryptoNinjaプロジェクトを立ち上げた意図や、プロジェクトにかける思いなどについてお聞きしました!

明日18時にCoinPartner公式サイトにて公開しますのでお楽しみに!Twitterでも記事を公開しますので、CoinPartner公式Twitterのフォローもお願いします!

付録:木田の一言

ここまでイケハヤさんの話を聞いて、NFT市場に魅力を感じ実際に投資をしてみたいと思った人たちもいるかと思います。

私木田から「リスク」の話を最後にさせてください。

NFTを投資と考えている方は、リターンを得るために作品を購入するかと思います。

リターンとはリスクを取ったことによる見返りです。

まずはそのリスクを取るメリット(=十分なリターン)があるのか、何のためのリスクなのかということをしっかりと考えましょう。

例えば、金銭的にリターンが得られる場合には、以下のような条件などがあげられます。

  • 作品の作者が有名になり、その人の作品全体が上昇傾向となる
  • 作品単体の人気が上がり、多くの買い手が見つかり価格が上昇する

もちろん投機的な需要で価格が上がることは間違いなくあるのですが、その作品がなぜ上がるのかを考えてNFT投資をするようにしましょう。

またリスクについても代表的なものを紹介しておきます。

  • 流動性リスク
    →売り手が見つからないというリスク。いざというときに現金化できない可能性がある
  • 価格下落のリスク
    →その作品のクリエイターが過度に作品を共有してしまったために、1つ1つの価値が下がってしまうなど。あとは高値掴みをしてしまうなど
  • 仮想通貨の値下がりリスク
    →ETH建てで購入した場合、ETH建てでは損をしていなくても法定通貨建てで損をする

やはりNFTに投資するうえで価格変動のリスクは注意しなければなりません。

特にコレクティブ(=アート系のNFT)は活用方法があまりありませんので、DeFiゲームのようにそのNFTを使って収益を出していくものとは価格形成のロジックも異なりますし、値段の妥当性も分かりにくいです。

それらは基本的にオークション形式で決まると思うのですが、バブル時のオークションはやはり行き過ぎた価格となってしまうことも多いと思います。十分に気を付けてみてください。

水を差すような一言で申し訳ないですが、投資をする上ではどんなリスクを取るのかがリターンに繋がってくるので、しっかりとその知識もいれておきましょう。

次回のインタビューもお楽しみください!