JPモルガンは仮想通貨取引導入へ前向きな姿勢

7月20日に公開されたBloomberg Wealthのインタビューで、JPモルガンの資産運用部門の顧客は「仮想通貨を一つの資産として考え、投資をしたいと考えている」ことが明らかになった。同社のアプローチについて、資産運用部門のCEOでもあるMary Callahan Erdoes氏は以下のように述べている。

JPモルガンの顧客の多くは、仮想通貨を資産の一つとして考えています。我々の仕事は、顧客が投資をしたいところに資金を投入できるように支援することです。

Erdoes氏は、仮想通貨投資に興味がある顧客に対して、取引サービスの提供を匂わす発言をしている。

JPモルガンは、世界最大級の投資運用会社およびプライベートバンクであり、顧客資産は3.4兆ドル(374兆円)に上る。同銀行の預かり資産の数%が仮想通貨に投入されるだけでも、市場に大きな影響を与える金額である。

Erdoes氏は仮想通貨に対する個人的な見解も述べている。

ブロックチェーンは非常に革新的な技術と感じています。金融市場におけるデジタルなやり取りを全て変えようとしています。(中略)仮想通貨は新しいものであり、資産の一つとして価値をもつかどうかは、まだ議論がされているところです。議論が終わるにはまだ時間がかかります。
しかし、現在の大きなボラティリティは資産として相応しくありません。時間をかけて解決すべきです。

仮想通貨の技術については認めながらも、資産の一つとしてはまだ認めていないようだ。

Erdoes氏の考え方は、彼女の上司となるJPモルガンチェースCEOのJamie Dimon氏の方針を踏襲している。Dimon氏は「仮想通貨に近づくべきでない」というベースの考えを示しながらも「だからといって、顧客が望んでいないわけではない。私が個人的にどう感じるかによって、人々にお金の使い方を教えたりはしない」と述べている。

ライバルの銀行であるゴールドマン・サックスは「ビットコインが投資可能な資産となった」と述べ、大手資産運用会社のブラックロック社のCEOは「私は仮想通貨に魅了されている。これは素晴らしい資産の一つとなるでしょう」と発言したように、前向きな考えを示す金融機関は多い。米国大手金融機関であるJPモルガンも全面的な導入に進んでいくのか、今後注目を集めることだろう。

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この記事は、news.bitcoin.comの「JPMorgan Says a Lot of Clients See Cryptocurrency as Asset Class and Want to Invest」を参考にして作成されています。