米国650行の銀行にビットコイン取引サービスを提供

Forbes紙によると、ビットコイン専門の資産運用会社NYDIG社(ニューヨーク・デジタル・インベストメント・グループ)と135年の歴史を持つ決済サービス提供会社NCR社(ナショナル・キャッシュ・レジスター)は、米国650行の金融機関に、仮想通貨の購入・保管サービスを提供すると発表した。

金融機関は、NCRが特別に作成したモバイルアプリを介して、仮想通貨の投資や取引ができるようになる。購入した仮想通貨は、NYDIG社のカストディサービス(Custody service)によって保管される。金融機関側は顧客に対して、仮想通貨の保有責任を負うことはない。

今回の取り組みは、金融機関、NYDIG社とNCR社、様々なメリットを見込んでいる。

金融機関には、顧客の資金が仮想通貨取引所に移されることを抑止する効果がある。昨今金融機関は顧客の預かり金がCoinbaseなどの大手取引所に移されていることを懸念してきた。今回のサービスによって、金融機関はリスクを抑えた形で仮想通貨市場に参入できることになる。

NYDIG社は金融機関の取引による手数料収入と、投資に対する追加サービスを提供することでの利益を見込んでいる。

NCR社は、既存の銀行口座を利用してビットコインなどの人気仮想通貨を購入し、使用する機会を提供することで、Coinbaseなどの大手取引所に匹敵する存在になることを目論んでいる。

今回は既存銀行口座資金の流動を狙った、非常に興味深い試みである。今後もこのような真新しいサービスが多く登場することが期待される。

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この記事は、u.todayの「650 US Banks to Start Offering Bitcoin to 24 Million Clients via 135-Year-Old Payments Giant」を参考にして作成されています。