リップル社が、アジアの大手国際送金会社のTranglo社の株式を40%取得することを発表した。
先日同社は、UberとGoldman Sachs元幹部のBrooks Entwistle氏を東南アジアの責任者として起用したと発表しており東南アジアへ注力していることが窺える。

リップル社がマレーシアの送金会社の株式を40%取得へ

リップル社が、同社のODLサービスに新たな送金経路を導入するために、マレーシアを拠点とする国際送金会社であるTranglo社の株式40%取得することを発表した。
東南アジアの決済事情は非常に複雑で、それぞれの国には独自のプロセスや決済インフラが存在しており、クロスボーダー決済のための標準的な統合機能がないため、高額な回避策が必要となってくる。
今回のパートナーシップにより、両社がそれぞれの領域における深い専門知識を組み合わせることで、クロスボーダー決済に関連する課題を解決することが可能となる
今回の提携に関して、Tranglo社のCEOであるJacky Lee氏は以下のように述べている。

当社は、国際送金をより早く、安く、安全に行うことを常に誇りにしています。
リップル社と提携し、ODLを新しい市場に導入することで、多くの人々にアクセス可能で公平な金融サービスを提供するという野心をさらに高めることを目指しています。

またRippleNetのゼネラルマネージャーであるAsheesh Birla氏は、同社の強固な決済インフラと他に類を見ない顧客サービスと品質が、東南アジアからのODLの拡大をサポートする理想的なパートナーであると述べている。
そして、リップル社のCEOであるBrad Garlinghouse氏も以下のようにツイートしている。

TrangloのAPACfootprintとRippleNetを組み合わせることで、ODLと与信枠の両方を利用できるようになり、顧客にとってさらに良い体験ができるようになります。

今回の株式取得は、規制当局の承認が得られた後に実現する予定となっている。
そして、Tranglo社の取締役会には、先日リップル社の東南アジアエリア責任者として起用されることが発表されたBrooks Entwistle氏が参加することになっている。
裁判の問題を抱えているリップル社であるが、東南アジアで存在感を高めていくことができるのであろうか。
また、新たに就任するEntwistle氏の手腕にも注目したい。

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この記事はU.Today.の「Ripple Expands Its Presence in Southeast Asia by Acquiring Stake in Malaysian Firm」を参考にして作られています。