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ビットコイン、AI株の売り一服で8万2000ドル台まで反発|インフレ悪化で一時8万ドル割れ

2026年10月16日 08:56  Arai Yu

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ビットコイン(BTC)は10月16日午前8時時点で8万2460ドルと、前日同時刻から0.98%高です。24時間安値は15日23時の7万9800ドル、24時間高値は16日2時20分の8万2634ドルでした。

AI関連株の売りが広がるなか、米国の物価指標の上振れでインフレ悪化が意識され、BTCは23時に一時8万ドル割れとなりました。8万ドルを下回ったのは1カ月ぶりです。その後、米国でAI株の売り一服とともに株価が持ち直すと、BTCも8万2000ドル台まで反発しています。

本日12時30分には、ウォーシュFRB議長が講演します。

値動きの振り返り

BTC/USDT 30分足チャート

BTCは15日8〜10時台に8万1398〜8万1939ドルでもみ合いましたが、11時20分からの5分間で出来高847BTCを伴って約1050ドル下げ、11時30分に8万226ドルをつけました。11時台の出来高は3313BTCと24時間で最も多く、その後は20時台まで8万500〜8万1744ドルで推移しています。

21時30分の米指標の発表から5分間で、出来高464BTCを伴って8万563ドルまで下げました。米株の取引が始まったあとも下げが続き、23時に24時間安値7万9800ドルをつけています。その後は急速に買い戻され、0時20分に8万2404ドル、2時20分に24時間高値8万2634ドルまで上げ、8時は8万2460ドルでした。

24時間の出来高は2万2618BTC、値幅は3.47%です。コインベース・プレミアムは-96.99ドルと、前日の-120.99ドルからマイナス幅が縮んでいます。

相場を動かした背景

AI関連株の売りが一服、BTCは米株とともに8万2000ドル台へ反発

15日はAI関連株への売りが続き、韓国のKOSPIは7.6%安、日経平均は4.9%安で引け、BTCも11時30分に8万226ドルまで下げました。21時30分の9月の米PPIが前月比1.3%上昇と予想を上回り、インフレ悪化が意識されるなかで米株の取引が始まると、米国の半導体株指数は一時4.4%安となり、BTCは23時に一時8万ドル割れとなりました。

その後、AI株の売り一服とともに米株は切り返し、ナスダック総合指数は一時1.4%安から0.08%高、ダウ平均は0.95%高で引けました。社債の利回りが一時15%まで上がったと報じられ、売りの中心となっていた米AIデータセンター企業コアウィーブも、株価が一時9.5%安から5.9%高まで戻しています。BTCも米株とともに反発し、0時20分には安値から約2600ドル高い8万2404ドルをつけました。

米10年債利回りが5.079%と前日の5.194%から下がったことも、株や暗号資産の買い戻しを支えたとみられます。10月の利上げ確率は28.7%と、PPIの上振れ後も上がっていません。直近12時間の清算では売り持ちが買い持ちを上回っており、売り持ちの買い戻しも反発を後押ししたとみられます。

ビットコイン(BTC)テクニカル分析

週足では、12日9時に始まった今週の足が始値8万3773ドル、高値8万4352ドル、安値7万9800ドルで未確定で、安値は先週の8万394ドルを下回りました。価格8万2460ドルは20週線7万1595ドル、50週線7万6591ドル、200週線6万6848ドルを上回り、100週線8万9735ドルだけが上方にあります。RSIは57.7、MACDのヒストグラムは2312.1と先週の確定値2679.8から減っています。

日足チャート

日足では、価格が20日線8万3766ドルを下回り、50日線8万1262ドル、100日線7万3688ドル、200日線7万2325ドルを上回っています。RSIは前日の46.7から49.6に戻しました。MACDラインは374.3とシグナル891.3を下回っていますが、ヒストグラムは14日の足で確定した-560.6から、9時に確定する15日の足では-517.0とマイナス幅が縮んでいます。

ボリンジャーバンドは8万1126〜8万6407ドルで、幅は6.3%です。15日の足は50日線とバンド下限を一時割り込んで7万9800ドルまで下げたあと、8時時点では8万2460ドルまで戻し、長い下ヒゲを残しています。一方、高値は12日の8万4352ドルから13日8万4168ドル、14日8万4147ドル、15日8万2634ドルと切り下がっています。

50日線と200日線の差は8936ドルで、ゴールデンクロスの状態が続いています。上値メドは20日線8万3766ドル、その上はバンド上限8万6407ドルで、下値メドは50日線8万1262ドルとバンド下限8万1126ドル、その下は15日の安値7万9800ドルです。

4時間足チャート

4時間足では、価格が200期間8万2556ドル、20期間8万2590ドル、50期間8万2782ドルが集まる帯のすぐ下にあり、100期間8万3785ドルも上方にあります。50期間線と200期間線の差は225ドルまで縮んでいます。RSIは48.9です。

15日21時からの足は7万9800ドルまで下げたあと8万2418ドルで引け、出来高6460BTCと直近で最も大きい、長い下ヒゲの陽線になりました。MACDはライン-345.1がシグナル-329.1をわずかに下回り、ヒストグラムは-238.8から-140.7、-71.1、-16.1とマイナス幅が縮んでいます。

ボリンジャーバンドは8万759〜8万4421ドルで、幅は4.43%です。上値メドは移動平均線が集まる8万2556〜8万2782ドル、その上は100期間線8万3785ドルで、下値メドはバンド下限8万759ドルと15日の安値7万9800ドルです。

1時間足チャート

1時間足では、価格が20時間線8万1581ドルと50時間線8万2227ドルを上回り、100時間線8万2750ドルと200時間線8万2759ドルを下回っています。一目均衡表では転換線8万1375ドルが基準線8万1217ドルを上回り、遅行スパン8万2460ドルも26本前の8万1784ドルを上回っていますが、価格は雲8万2601〜8万2777ドルの下にあります。

MACDラインは125.6でシグナル-50.2を上回っていますが、ヒストグラムは227.3から175.8に縮んでいます。RSIは56.8です。ボリンジャーバンドは8万131〜8万3031ドルで、幅は前日の4.03%から3.56%に縮みました。

サポートは50時間線8万2227ドル、20時間線8万1581ドル、転換線8万1375ドル、50日線8万1262ドル、基準線8万1217ドル、その下が11時台の安値8万226ドルです。レジスタンスは4時間足の200期間線8万2556ドル、雲の下限8万2601ドル、24時間高値8万2634ドル、100時間線と200時間線、雲の上限が重なる8万2750〜8万2777ドルです。

デリバティブ動向

OI清算

先物の建玉はBinanceで9万4329BTCと、24時間で1523BTC増えました。アジア株が急落した11時台には1010BTC減っており、買い持ちの清算が出たとみられます。

暗号資産全体の清算は8時30分時点の24時間で8億6052万ドルで、うち買い持ちが80.1%を占めました。一方、直近12時間では売り持ちが1億2451万ドル、買い持ちが1億1891万ドルと、売り持ちの清算が上回っています。資金調達率は15日9時が-0.0041%、17時が0.0066%、16日1時が0.0018%でした。

清算ライン

ロング・ショート比率は15日23時の1.818から16日8時に1.503まで下がり、反発の途中で買い持ちの口座が減りました。上位トレーダーの建玉比も15日8時の1.538から16日8時に1.28まで下がっています。

上値では24時間高値8万2634ドルと雲の上限8万2777ドルを上抜けると、売り持ちの買い戻しが続く可能性があります。下値では11時台の安値8万226ドルと24時間安値7万9800ドルが意識されます。

ETF

米現物BTC ETFの10月14日分は2億6140万ドルの流出で確定し、FBTCが1億5270万ドル、IBITが1億1090万ドルの流出でした。15日分は主要銘柄が未報告で、暫定では760万ドルの流出です。10月は14日までの累計で5億3740万ドルの流出となっています。

オプションは本日17時の満期が1万7826BTC、想定元本14.63億ドル、プット・コール比率は1.27で、マックスペインは8万3000ドルです。17日17時の満期は1986BTC、想定元本1.63億ドルで、マックスペインは8万2000ドルです。

本日のデイトレ注目材料

本日の焦点は、12時30分のウォーシュFRB議長の講演です。CPIとPPIがそろって上振れしたあとの議長の発言で、17日からはFOMCを前に高官が発言を控える期間に入ります。ウォーシュ議長は8月下旬のジャクソンホール会議で引き締めに前向きな姿勢を示し、その後9月に利上げが決まりました。10月の利上げ確率は28.7%で、発言次第で利上げ観測と米金利が動く可能性があります。

17時にはDeribitで1万7826BTCのオプション満期を迎え、21時30分には9月の米輸入物価、22時すぎには鉱工業生産が発表されます。また、MSCIは7時20分、ストラテジーやメタプラネットなど暗号資産を多く持つ企業が株価指数から外れる可能性がある新ルールを公表しました。本日の東京市場でのメタプラネット株の反応も注目され、対象企業の一覧は11月11日に公表されます。

上抜けシナリオでは、雲の上限8万2777ドルを上抜ければ日足の20日線8万3766ドルと4時間足の100期間線8万3785ドルが視野に入ります。下抜けシナリオでは、20時間線8万1581ドルを割り込むと50日線8万1262ドル、さらに11時台の安値8万226ドルを試す展開です。当日見るべきラインは、上値8万2777ドルと下値8万1581ドルです。

まとめ

16日のBTCは8万2460ドルと、前日同時刻から0.98%高でした。インフレ悪化とAI関連株の売りで一時8万ドル割れとなりましたが、AI株の売り一服とともに米株が切り返すと、8万2000ドル台まで反発しました。

日足は50日線を一時割り込んだあと長い下ヒゲで戻した一方、高値の切り下がりが続いています。1時間足では価格が雲の下にあり、8万2600〜8万2800ドルでは上値の重さが残っています。

短期の焦点は、8万2777ドルの上抜けか8万1581ドル割れかです。12時30分のウォーシュ議長の講演が利上げ観測をどちらに動かすかが、8万2000ドル台での戻りが続くかどうかの分かれ目になる可能性があります。

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