10月13日8時時点のビットコイン(BTC)は8万2158ドルで、24時間前の8万3652ドルから1.8%下落しました。トランプ大統領が表明したエネルギー停戦に疑念が広がり、中東での攻撃も重なって原油が上がるなか、BTCは8万4000ドル台から8万2000ドル台まで売られました。
値動きの振り返り

BTC/USDT 30分足チャート
BTCは12日15時台に24時間高値の8万4352ドルを付けたあと、17時台に8万3543ドルまで下げました。21時35分には8万3000ドルを割り込み、22時25分に8万2476ドルを付けています。13日5時台には8万3148ドルまで戻しましたが続かず、7時台に24時間安値の8万2102ドルを付け、8時台には一時8万1800ドルまで下げました。
相場を動かした背景
ウクライナのゼレンスキー大統領は、トランプ大統領が停戦を表明したあともロシアがエネルギー施設への攻撃を続けていると非難したと報じられました。停戦は製油所に限った案だったとの米メディアの報道もあります。中東では、ホルムズ海峡で石油タンカーが攻撃を受けて炎上したとイランが伝え、フーシ派によるサウジアラビアへの攻撃も報じられました。ブレント原油は12日10時台の102.33ドルから13日3時台に107.33ドルまで上げ、約1カ月ぶりの高値と報じられています。
原油が1.3%上げた17時台に、BTCは8万3992ドルから8万3543ドルへ下げ、この時間帯がこの日最大の出来高でした。その後もブレント原油が106〜107ドル台に上がり、ドル指数が102.607まで上昇するなかで、BTCは8万3000ドルを割り込んでいます。前日にエネルギー停戦の表明を受けて上げた分は、停戦への疑念が強まるなかで打ち消されたと報じられています。
ビットコインテクニカル分析
日足チャート分析

日足ではMA20(8万4058ドル)の手前で反落し、旧レンジの下限(8万2563ドル)を再び割り込みました。MACDはシグナルを下回ったまま差が広がっています。安値の8万1800ドルはボリンジャーバンド下限(8万1744ドル)に迫っており、その下にはMA50の8万1052ドルがあります。上値メドは8万2563ドルとMA20の8万4058ドル、下値メドは8万1744ドル、8万1052ドル、8日安値の8万394ドルです。
4時間足チャート分析

4時間足はMACDがシグナルを下回って下向きに転じ、価格はMA200(8万2094ドル)とボリンジャーバンド下限(8万2063ドル)の水準まで下げています。MA20・MA50・MA100はすべて価格の上にあり、戻りの目安はMA20の8万3071ドルです。MA200を下回ったまま推移すれば、8万1800ドル、日足MA50の8万1052ドルが次の下値メドです。
1時間足チャート分析

1時間足では価格がすべての移動平均線を下回り、一目均衡表も三役逆転(売りが優勢であることを示す形)に転じました。MACDもシグナルを下回ったまま差が広がっています。サポートは8万1800ドルと、1時間足のボリンジャーバンド下限の8万1773ドルです。レジスタンスは転換線の8万2474ドル、MA100・MA20・基準線が集まる8万2939〜8万3081ドル、8万3148ドルです。
デリバティブ動向
OI・清算動向
BTC先物の未決済建玉(OI)は514.4億ドルで、24時間で0.76%減りました。直近4時間では1.22%減っており、8時台の下げでポジションが解消されました。24時間のBTC清算額は1億661万ドルで、うちロングが9201万ドルを占め、8時台の1時間だけでロング4492万ドルが清算されています。Binanceのロング/ショート比率は前日の1.37から1.48へ上がり、資金調達率もプラスに戻っています。8万1800ドルを割り込めば、ロングの清算が再び下げを広げる可能性があります。
注目清算ライン

報道によると、取引所の売り板は8万4500ドル付近に約1億8000万ドル集まり、買い板は8万2000ドル付近に積み上がっていました。今回の下げで、BTCはこの8万2000ドル付近の買い板の水準まで下げてきています。オプションでは10月30日満期の8万ドルのプットに売買が集まっており、8万2000ドルと8万1800ドルを割り込んだ場合は、8万ドルの節目まで値動きが速まる可能性に注意が必要です。
ETF・需給動向
米国の現物BTC ETFの12日分は、IBITとFBTCを含む大半の銘柄がまだ発表されていません。9日は2110万ドルの純流入でしたが、上場来の日次平均(8300万ドルの流入)を下回り、先週の合計は6億7890万ドルの純流出でした。大口の動きでは、ストラテジーの購入が今年最小の250BTCにとどまったと報じられています。取引所に置かれたBTCの残高も3日間で1万1593BTC増えたと伝えられており、売りに回る可能性のあるBTCが増えたことが、需給の重しになっている可能性があります。
本日のデイトレ注目材料
本日は、東京市場が9時に連休明けの取引を始めます。23時に米中古住宅販売件数(予想396万件)が発表され、16時45分にはウォラーFRB理事がAIをテーマとした討論に参加します。14日2時にはバーキン・リッチモンド連銀総裁、5時にはコリンズ・ボストン連銀総裁が講演します。焦点は、14日21時30分の米CPI(前年比の予想は3.6%、前回3.4%)を前に、ブレント原油が107ドル台を超えて上げるかです。原油がさらに上がれば、CPIの上振れへの警戒からドル高が進み、BTCの下押し要因になる可能性があります。
上方向は、転換線の8万2474ドルを回復し、1時間足と4時間足のMA20が集まる8万3071〜8万3081ドルを1時間足の終値で上回ることが条件です。上回れば、8万3148ドル、さらに4時間足MA50の8万3784ドルまで戻る余地があります。原油の反落やドル高の一服は、この動きを支える材料になり得ます。
下方向は、8万1800ドルと、日足ボリンジャーバンド下限の8万1744ドルを割り込むかが分かれ目です。割り込んだ場合の下値目標は、日足MA50の8万1052ドル、8日安値の8万394ドル、8万ドルの節目です。原油の107ドル超えやETFからの流出は、下抜けのきっかけになり得ます。
まとめ
BTCは停戦への疑念と原油高のなかで8万4000ドル台から下げ、前日の上げを打ち消しました。1時間足と4時間足ではすべての移動平均線を下回り、日足でも旧レンジの下限を再び割り込んでいます。
8万3081ドルを上抜ければ8万3784ドルまで戻る余地があり、8万1744ドルを割り込めば、日足MA50の8万1052ドルや8日安値の8万394ドルが試されます。14日の米CPIを前に、本日はブレント原油が107ドル台を超えるかどうかが、BTCの方向を左右します。
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