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ビットコイン、8万1000ドル台に下落|OpenAIの売上報道でAI関連株安

2026年10月9日 09:43  Arai Yu

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10月9日9時時点のビットコイン(BTC)は8万1790ドルで、24時間前の8万3322ドルから1.8%下落しました。

OpenAIの売上が想定を下回ったとの報道で米国のAI関連株が売られ、BTCもナスダック100先物と同じタイミングで下げて、2時25分に8万394ドルの安値を付けました。

値動きの振り返り

BTCは8日10時台に24時間高値の8万3521ドルを付けました。16時15分の8万3283ドルまで戻したあとは下げに転じ、2週間続いたレンジの下限(8万2563ドル)を割り込みました。9日0時35分には9月21日以来となる8万1000ドル割れとなり、2時25分に24時間安値の8万394ドルを付けました。その後は8万1700〜8万1950ドルまで戻しています。

相場を動かした背景

英フィナンシャル・タイムズ(FT)は8日、OpenAIの年換算売上高が9月末時点で約500億ドルだったと報じました。これまで伝えられていた約700億ドルを約200億ドル下回る内容ですが、差の一部は売上の計上方法の違いによるとも伝えられています。この報道で、AIの売上が巨額の投資に見合うのかという議論が再び強まったとされ、半導体株指数は3.4%、オラクルは5.5%、エヌビディアは2.9%下げたと報じられました。ナスダック総合は1.25%安の2万7193で取引を終え、8月中旬以来の大きな下げと報じられています。

BTCは9日1時45分から2時25分にかけて、8万1450ドルから8万394ドルまで1.3%下げました。同じ時間にナスダック100先物も3万1194から3万792へ1.3%下げ、両者の安値は同じ2時25分台に付いています。コインベースは3.6%安、ストラテジーは1.2%安、現物ETFのIBITは2.0%安でした。暗号資産関連株もAI関連株とともに売られたと報じられており、BTCの下げもAI関連株の売りと連動したとみられます。

ビットコインテクニカル分析

日足チャート分析

日足では8日の終値が8万1754ドルとなり、9月21日から続いた8万2563〜8万7396ドルのレンジを下抜けました。安値ではMA50(8万720ドル)を一時割り込みましたが、終値では上回っています。MACDはシグナルを下回ったまま差が広がっています。上値メドはレンジ下限の8万2563ドルとMA20の8万4272ドル、下値メドはMA50の8万720ドル、8日安値の8万394ドル、9月20日安値の8万126ドルです。

4時間足チャート分析

4時間足は戻り売りが優勢で、MA20・MA50・MA100がそろって価格の上にあり、8万3843〜8万4558ドルが上値の壁になっています。価格はMA200(8万1653ドル)付近で下げ止まるかを試しており、割り込めばボリンジャーバンド下限の8万686ドルと8日安値の8万394ドルが次の下値メドです。MACDのヒストグラムは縮小しており、下げの勢いはやや鈍っています。

1時間足チャート分析

1時間足では、価格がすべての移動平均線を下回り、一目均衡表も三役逆転(売りが優勢であることを示す形)が続いています。一方でMACDはシグナルを上回り、8万394ドルの安値から転換線(8万1171ドル)の上まで戻しました。サポートは8万1171ドル、8万914ドル、8万394ドルです。レジスタンスは、基準線とMA20がある8万1957〜8万2098ドルと8万2563ドルです。

デリバティブ動向

OI・清算動向

BTC先物の未決済建玉(OI)は526.7億ドルで、24時間で3.17%減りました。BTCの枚数でも前日の65万2860BTCから約8260BTC減っており、ポジションの解消が進みました。24時間のBTC清算額は3億394万ドルで、うちロングが2億7239万ドルと9割近くを占めました。一方、Binanceのロング/ショート比率は前日の1.69から1.87へ上がっており、下げの途中で買い持ちを増やした口座が多いとみられます。8万394ドルを割り込めば、これらのロングの清算が下げを広げる可能性があります。

注目清算ライン

Glassnodeが7日に公表した分析で示されていた下方の清算集中帯(8万1700〜8万3300ドル)は、今回の下げで通過しました。次の集中帯は7万5000ドル付近にあるとの指摘が報じられています。オプションでは、10月30日満期の7万8000ドルと10月16日満期の8万ドルのプットに売買が集まり、プットとコールの出来高の比は1.30とプットが上回りました。下値では8万ドルの節目と8万394ドルの安値に注意が必要です。

ETF・需給動向

米国の現物BTC ETFは、7日に4億8490万ドルの純流出となりました。上場来の日次平均(8350万ドルの流入)を約5億6840万ドル下回り、9月21日以降で最大の流出です。8日もIBITとFBTCが未発表の段階で4150万ドルの純流出となっており、BTCが下げた2日間はETFからも資金が流出していました。大口の動きでは、米政府関連ウォレットが8日22時33分に押収分の1万2267BTCを新しいアドレスへ移したと報じられましたが、売却は確認されていません。

本日のデイトレ注目材料

本日は23時に、米ミシガン大学消費者信頼感指数の速報値(予想47.5、前回48.1)と1年先の予想インフレ率(前回4.6%)が発表されます。10日5時にはコリンズ・ボストン連銀総裁が講演します。予想インフレ率が前回を上回れば、利上げ観測から米金利が上がり、BTCの下押し要因になる可能性があります。短期的にはAI関連株が下げ止まるかが焦点で、ナスダック100先物は2時25分の3万792から3万978まで戻しています。

上方向は、基準線とMA20がある8万1957〜8万2098ドルを1時間足の終値で上回り、旧レンジ下限の8万2563ドルを回復することが条件です。回復すれば、1時間足MA50の8万3045ドル、24時間高値の8万3521ドルまで戻る余地があります。ナスダック先物の反発やETFからの流出の縮小は、この動きを支える材料になり得ます。

下方向は、日足MA50の8万720ドルを終値で割り込み、8万394ドルの安値も下回るかが分かれ目です。下回った場合の下値目標は、9月20日安値の8万126ドルと8万ドルの節目で、その下では週足MA50の7万7112ドルが意識されます。AI関連株の続落やETFからの流出の継続は、下抜けのきっかけになり得ます。

まとめ

BTCは2週間のレンジを下抜けました。8万394ドルの安値から8万1000ドル台後半まで戻したものの、1時間足と4時間足では主要な移動平均線を下回っています。

8万2098ドルを上抜けて8万2563ドルを回復すれば8万3000ドル台まで戻る余地があり、8万394ドルを割り込めば8万ドルの節目が試されます。OpenAIの売上報道をきっかけに、AI関連株とBTCが同じ時刻に下げた24時間でした。本日も、ナスダック100先物が下げ止まるかがBTCの方向を左右します。

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