こんにちは、コインパートナーです。10月5日週のビットコイン(BTC/USDT)相場分析と展望をお伝えしていきたいと思います。
先週のビットコイン(BTC/USDT)は、注目していた8万2000ドル付近のサポートをリテストした後に再上昇し、底堅い動きを見せました。金曜日に発表された米9月雇用統計が市場予想を大きく下回ったことで一時8万7000ドルを上抜ける場面もありましたが、すぐに押し戻され、現在は8万6000ドル付近で推移しています。
テクニカル的には、4時間足で8万7000ドルの上値に3回チャレンジして突破できていないものの、安値を切り上げながら上値に迫る形になっており、次のトライで上抜ける可能性は高いと見ています。上抜けた場合はショートポジションの買い戻しを巻き込んで、瞬間的に9万ドル付近まで急騰するシナリオも想定されます。
ただし日足に目を移すと、価格は2月から続く上昇の並行チャネルの上限付近に位置しています。9万ドル手前はチャネル上限と重なる価格帯のため、上抜けたとしても押し戻される可能性は十分にあります。「上抜けたら追いかける」ではなく、「チャネル上限で止まるか、抜けて定着するか」を見極めるのが今週のポイントです。
また、10月は過去のデータで平均+18%超と、1年の中でも特に上昇しやすい「上昇アノマリー」の月として知られています。今週は大きな経済指標が少ない静かな週ですが、木曜日早朝に9月FOMCの議事要旨が公表されるため、利上げ観測の変化によっては値動きが大きくなる点に注意しておきましょう。
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ビットコインテクニカル分析
BTC/USDT4時間足チャート
4時間足では、先週注目していた8万2000ドル付近のサポートをリテストした後に再上昇しており、底堅い動きが続いています。
チャート上の黄色い丸で囲った箇所を見ると、9月上旬には8万2400ドル付近で上値を抑えられていましたが、9月下旬にはこの価格帯が下値を支えるサポートとして機能しています。これは、かつてのレジスタンスがサポートに入れ替わる「レジサポ転換」と呼ばれる典型的な形で、買い手が優勢になっていることを示しています。
各MA(移動平均線)も短期・中期・長期の順にきれいに上向きで並んでおり、価格の下を支える形です。現在は短期MAが8万4500ドル付近、中期MAが8万4000ドル付近に位置しており、押し目ではこのあたりが最初のサポートとして意識されやすいでしょう。
上値については、8万7000ドル付近に3回チャレンジしていずれも突破に失敗しています。金曜日の雇用統計直後にも8万7000ドルを一時上抜けましたが、すぐに8万5000ドル台まで押し戻されました。
ただし、今回の3回の失敗は「売りに押し返されている」というよりも、安値を切り上げながら同じ高値を何度も叩いている形です。上値が水平で下値が切り上がるこの形はアセンディングトライアングル(上昇三角形)と呼ばれ、上抜けしやすいパターンとして知られています。上値で待ち構える売り注文が徐々に消化されていると考えれば、次のトライで上抜ける可能性は高いと見ています。
RSIは現在59付近で、50を上回って買い優勢を維持しています。買われすぎの70までにはまだ余裕があり、上値を試すだけの余力は残っていると判断できます。
4時間足だけを見れば、8万2000ドルのサポートを明確に割り込むまでは押し目ロングが有効という見方です。
BTC/USDT日足チャート
日足では、中期MAが長期MAを下から上に抜けるゴールデンクロスが成立し、地合いは改善しています。8月中旬に長期の下降トレンドラインを上抜けて以降、押し目を作りながらも高値を切り上げており、底堅い動きが続いています。
しかし一方で、価格は2月から形成されている上昇の並行チャネルの上限付近に位置しています。チャネル上限は現在8万8000ドル〜8万9000ドル付近を通っており、4時間足で意識されている8万7000ドルのすぐ上にもう一段の「天井」が控えている形です。
4時間足の8万7000ドルを上抜けた場合、上値で損切りの買い注文を置いているショートポジションが巻き込まれ、ショートスクイーズによって瞬間的に9万ドル付近まで急騰することは十分に想定されます。しかしその価格帯はチャネル上限そのものであり、そこで利確売りや新規の売りが出て押し戻される可能性も高いと考えています。
上抜けか、押し戻しか|今週の判断ポイント
4時間足は上抜けを示唆し、日足はチャネル上限で頭打ちを示唆するという、時間軸によって見え方が分かれている状況です。どちらに動きそうかを判断するために、以下のポイントを順番にチェックしていきましょう。
①8万7000ドルを4時間足の終値で上抜けられるか
ヒゲで一瞬抜けるだけでは、これまでの3回と変わりません。4時間足の終値で8万7500ドルより上で確定し、その後の押し目で8万7000ドルがサポートとして機能すれば、本格的な上抜けの可能性が高まります。
②9万ドル付近でどのようなローソク足をつけるか
チャネル上限の8万9000ドル〜9万ドル付近で長い上ヒゲをつけて、日足終値が8万8000ドルを下回るようであれば、「ショートスクイーズによる一時的な急騰」と判断できます。逆に、上限付近で日足の実体が定着し、押しても8万8000ドルを割らない展開であれば、チャネル上放れのシナリオが優勢になります。
③安値の切り上げが続くか
4時間足の下値は、8万3000ドル台→8万4000ドル台と切り上がっています。この切り上げが続く限り上方向への圧力は維持されますが、8万4000ドル付近の4時間足MAを明確に割り込んだ場合は、上昇三角形の形が崩れたと判断し、8万2000ドル方向への押し目を想定します。
今週の注目指標
・10月8日(木)03:00:FOMC議事要旨(9月開催分)
先週の雇用統計の結果と、その時の値動き
まず前提として、10月2日に発表された米9月雇用統計を振り返っておきましょう。
・非農業部門雇用者数:+2.9万人(市場予想+9万人前後を大幅に下回る)
・失業率:4.2%(市場予想4.1%から悪化)
・8月分の雇用者数:+16.2万人から+13.3万人へ下方修正
8月の強い雇用統計が9月FOMCでの利上げの決め手のひとつとなりましたが、今回は一転して労働市場の減速を示す内容となりました。これを受けて、10月FOMCでの追加利上げ確率は1週間前の約70%から25%前後まで急低下しています。
ビットコインは発表直後に8万7000ドルを上抜けて反応しましたが、その後は約2000ドル押し戻されています。利上げ観測の後退という追い風が吹いても8万7000ドルの上に定着できなかった点は、上値の重さを示す材料でもあります。一方で、8万5000ドル台で踏みとどまり、大きく崩れていない点は底堅さの表れとも言えるでしょう。
FOMC議事要旨:追加利上げに前向きなメンバーはどれだけいたか
9月のFOMCでは、3年ぶりとなる利上げ(政策金利3.75〜4.00%)が決定されました。今週公表される議事要旨では、当時のメンバーの中で「10月にも追加利上げが必要」と考えていた人がどれだけいたのかが最大の注目点です。
①追加利上げに前向きな意見が多かった場合
弱い雇用統計で後退した10月の利上げ観測が再び強まり、リスク資産であるビットコインには売り圧力がかかります。8万7000ドルの上抜けに失敗し、8万2000ドル方向への押し目を作るきっかけになりやすいでしょう。
②「今回の利上げは予防的なもの」というニュアンスが強かった場合
利上げは一時的な措置で、継続的な引き締めではないという見方が広がれば、利上げ打ち止め観測が強まります。8万7000ドル上抜けの追い風となり、チャネル上限の9万ドル付近を試す展開が期待できます。
なお議事要旨は9月時点の議論の記録であり、その後の弱い雇用統計は反映されていません。内容がタカ派寄りであっても、市場が「すでに過去の話」と受け止めて影響が限定的になる可能性もあります。発表直後の値動きに飛びつかず、数時間たって方向が定まってから判断するのが無難です。
今週の理想の注文ポイント
- エントリー:8万4000ドル付近への押し目で買い注文
- 利益確定:8万7000ドルで部分利確、上抜けた場合は8万9000ドルで残りを利確
- 損切り:8万1500ドル下抜けで損切り
- エントリー:8万9000ドル〜9万ドル付近で上ヒゲをつけ、8万8000ドルを下回ってきたところで売り注文
- 利益確定:8万5000ドルで部分利確、8万2500ドルで残りを利確
- 損切り:9万1000ドル上定着で損切り
- エントリー:8万2000ドルを明確に割り込んだ後、8万2500ドル付近への戻りで売り注文
- 利益確定:7万9000ドルで部分利確、7万5500ドルで残りを利確
- 損切り:8万4000ドル上定着で損切り
相場一言アドバイス
並行チャネルの上限では「利確」を優先する
並行チャネルとは、2本の平行なラインの間で価格が上下を繰り返す形のことです。上限に到達すると売られやすく、下限に到達すると買われやすいという特徴があります。
今回のように短期足が強気でも、上位足のチャネル上限に近づいている場合は、新規ロングよりも保有ポジションの利確を優先するのが基本です。チャネルを上抜けて日足で定着したことを確認してから、改めてロングを検討しても遅くはありません。
ショートスクイーズとは
ショートスクイーズとは、価格の上昇によって売りポジション(ショート)を持つトレーダーの損切りが連鎖し、その損切りの買い注文がさらに価格を押し上げる現象のことです。何度も跳ね返された価格帯の少し上には損切り注文が溜まりやすく、そこを抜けると一気に価格が跳ね上がります。
ただし、ショートスクイーズによる急騰は「新しい買い手」ではなく「損切りの買い」によるものなので、損切りが一巡すると勢いが続かずに急反落することも珍しくありません。急騰を見て飛び乗るのではなく、急騰後に価格が定着するかどうかを確認する姿勢が重要です。
10月の上昇アノマリー「Uptober」とは
CoinGlassのデータによると、ビットコインの10月の月間騰落率は2013年以降の平均で+18.69%、中央値でも+12.73%と、1年の中で最も上昇しやすい月のひとつです。2013年〜2025年の13回のうち10回がプラスで終えており、海外では「Up(上昇)」と「October(10月)」をかけて「Uptober」と呼ばれています。
2026年の10月も、月初から+2.67%と順調な滑り出しとなっています。ただし、2025年の10月は-3.69%とマイナスで終えており、アノマリーは必ず当たるものではありません。アノマリーはあくまで「追い風」として参考程度にとどめ、売買の判断はチャートと指標を優先するようにしましょう。上昇しやすい月だからといって、チャネル上限での高値掴みを正当化する理由にはなりません。
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