ファンドストラット・グローバル・アドバイザーズのトム・リー氏が4日、ドバイで開催されたBinance Blockchain Weekで大胆な予測を披露した。「世界の退職貯蓄者がビットコインへの資産配分を始めれば、採用規模は現在の200倍に達する可能性がある」。この発言は暗号資産市場の関係者の間で波紋を広げている。
同氏が注目したのは、現在と潜在市場の圧倒的な格差だ。
現在、1万ドル以上のビットコインを保有するウォレットは世界で約440万件しかない。これに対し、退職口座に1万ドル以上の貯蓄を持つ人は約9億人にのぼる。この数字の開きこそが、ビットコイン市場に残された巨大な成長余地を物語っている。
リー氏はさらに、機関投資家の参入が進む中で、ビットコインの値動きが従来の4年サイクルから離れつつあると分析している。
背景にあるのは、ブラックロックのビットコイン現物ETFなど金融商品の充実だ。これまでアクセスが難しかった退職貯蓄層にとって、ビットコイン投資のハードルは確実に下がっている。
リー氏は講演で「ポートフォリオのわずか数パーセントがビットコインに向かうだけで、数兆ドル規模の資金が流れ込み、市場の様相は一変するだろう」と語った。この壮大なシナリオが現実のものとなるかどうかは、今後の機関投資家の動きと規制整備の進展にかかっている。
