仮想通貨のスプレッドとは?取引所の「手数料無料」の真相に迫ろう!

「取引手数料無料」という一文に魅力を感じて仮想通貨の取引を始めようと考えている人は多いのではないでしょうか。

株やFXだと何かと手数料を取られて最終的には残金が大きく下回っているなんてことはよくありますが、仮想通貨ではそういった心配がないのは魅力的ですよね。

しかし、よく考えてみると仮想通貨だけこんなおいしい仕組みになっているのはおかしいと思いませんか?

今回は手数料無料の影に隠れているスプレッドという仕組みについて紹介します!

この記事を読んで仮想通貨にまつわる市場原理について詳しくなりましょう!


スプレッドとは

スプレッドとは「買値と売値の差額」のこと!

仮想通貨取引所について調べた時に、誰しもが「手数料無料!」という宣伝をみたことがあるのではないでしょうか。

株やFXでは通常入金や出金、さらには売買などあらゆる手数料が発生するのに対して仮想通貨ではそれらが一切無料というのだからとても魅力的ですよね。

手数料が無料であることは私たちユーザーにとっては非常にお得なシステムですが、あまりにも虫が良すぎる話だとは思いませんか?

重要な収入源であるはずの手数料が全くないとしたら取引所はどこから利益を得ているのでしょうか。ここで重要となるのがスプレッドという考えです。

スプレッドとは販売所取引の際に生ずる売値と買値の差のことを言います。

上の画像はbitFlyerの取引画面ですが、ここでは1BTCを購入するのに738,562JPYが必要で、売却するには721,174JPYが必要であることがわかります。購入金額が売却価格よりも高いことから「購入するには値段が高く、売却するには値段が安い」という構図ができていることが読み取れるでしょう。

この二つの価格差738,562-721,174=17,388JPYのことをスプレッドと言います。そしてこのスプレッドについて理解しておかないと思わぬ損を生ことがあるのです。

スプレッドが広いと損をする可能性が高い! 

スプレッドはよく「取引所の手数料」「見えない手数料」と呼ばれるのですが一体どういうことなのでしょうか?その仕組みについて詳しく見ていきましょう。

例として購入価格が1BTC=1,000,000JPY、売却価格が1BTC=800,000JPYのレートの時に1BTCを購入する場合を考えます。この場合はスプレッドが200,000JPY、すなわち1BTCを購入したと同時に200,000JPYの損失が生じていることになります。このようにもし売却した場合に生じる損失のことを含み損と言います。購入した瞬間という目には見えない形で損をしているためにスプレッドはよく「見えない手数料」と呼ばれています。

では、この失われた200,000JPYはどこへ行ったのでしょうか?実のところは取引所が手数料として徴収しているのです。そのため、スプレッドは「取引所の手数料」と呼ばれます。

スプレッドが存在する中で利益をあげるには、売却価格が元の購入価格を上回ることが最低条件となります。

 


なぜスプレッドは発生するの? 

板取引と販売所取引

では一体なぜ購入価格と売却価格に差が生じるのでしょうか?その答えを知るために、まずは仮想通貨の取引形態について知りましょう。

一般に、「仮想通貨取引をする」方法には二通りがあって、それぞれ板取引と販売所取引と呼ばれています。

板取引というのはユーザー同士の取引であり、取引所は取引の場を提供する役割を果たしています。以下のようにユーザーが板(希望する購入価格・売却価格)を提示し、他のユーザーが提示された板の取引に合意した段階で取引が成立します。

その一方で販売所取引というのはユーザー取引所間の取引であり、ユーザーは取引所が所有する仮想通貨の売り買いをしています。ここでは取引所が持っている仮想通貨をユーザーが売り買いするという形で取引します。

この両者の違いについては以下の記事でも取り上げています!

 

目次ビットコインを始めてみよう!販売所とは?取引所(交換所)とは?違い①販売所と取引所の価格差違い②取引相手結局どっちを使えばいいの?まとめ ビットコインを始めてみよう! ビットコイン、最近話題になってるしちょっとずつ名前聞くようになってきたけどまだよくわからない、、、 今回はそんな初心者向けの記事です!ビットコインを少し調べると必ず出会う単語「取引所」「販売所」について、わかりやすく解説していきます! 販売所とは?取引所(交換所)とは? まずあらかじめ断っておきましょう。ビットコインとはあくまで仮想通貨の1つ(通貨の中のUSドル、みたいな感じです)なので、今後は仮想通貨、と呼んでいきますね。 さて本題です。まずは、販売所と取引所を一言で説明してみましょう。仮想通貨において、 販売所とは、仮想通貨を店から購入する「売店」 取引所とは、仮想通貨を客同士が売買する「市場(いちば)、バザー」 のようなものです。また、取引所は交換所とも呼ばれますが、一般には「取引所」の方で呼ばれることが多いですので、本記事では今後は「取引所」を用いていきます。 具体的に説明していきましょう。 販売所とは、仮想通貨を販売所運営会社から直接購入できる場所のことです。販売、というと購入しかできないのか?と思われそうですが、実は通貨を売ることもできます。 取引所とは、人々が仮想通貨を売り買いする場所のことです。これには私たちも参加することができます。そこでは私たちが自分が所有している仮想通貨に値段をつけてそれを売ることができます(自分たちで値段を指定して売買することからこの仕組みを「指値(さしね)注文」と呼びます)。 実際の取引所のサイトはこんな感じです。「買い板/売り板」の部分が人々が指値注文をした履歴です。 ちなみにこれは国内最大手の取引所「コインチェック」の写真です。 このコインを買う・売るなど書いてある部分が販売所に相当する部分です。 では、販売所と取引所はどんな違いがあるのか?詳しく説明していきましょう。 違い①販売所と取引所の価格差

 

スプレッドは販売所取引で発生する!

ユーザー同士が自由な価格設定をする板取引では取引所取引手数料が発生しますが、高くてもせいぜい0.1~0.3%程度になっています。

それに対して販売所取引では取引所が価格設定を行うので、購入価格は高く、売却価格は低く設定されることになります。その結果スプレッドが生じ、二つの価格差がそのまま取引所の手数料という形で徴収されてしまいます。

取引手数料は0.1%と低めの設定であるのに対してスプレッドは上の画像を見てもわかる通り約2~5%とかなりの高額の設定になっています。仮想通貨取引の鉄則として「販売所取引でなく板取引から購入した方が良い!」というのはこれが理由になっています。


現物取引をするにはどこがいい?国内大手4取引所のスプレッドを調査!


販売所取引は板取引に比べて不利な取引ですが、瞬時に簡単に取引ができるため初心者ならばできるだけ販売所取引をしたいと考えるはずです。

そして先に説明した性質から考えると、取引所によってスプレッドは異なってくるということがわかると思います。それでは、どの取引所のスプレッドが一番狭くてお得なのでしょうか?今回は国内大手取引所におけるBTC/JPYペアのスプレッドを調査しました。その結果は以下の通りです!

bitFlyer

国内の仮想通貨取引所と言われると真っ先に挙げられるのがbitFlyerです。見やすい取引画面と操作が簡単なことから初心者が一番はじめに開設するのにオススメの取引所です。そんなbitFlyerのスプレッドは17,558円(2.3%)になっています。


Zaif

Zaif低コストの積立最大25倍のレバレッジ取引に並んで手数料がとても安いのが特徴です。スプレッドに関しては広めの設定となっています。

以下はZaifの販売所取引画面なのですが、スプレッドは29,377円(3.9%)と他の取引所と比べてみても広くなっています。

Zaifに関する基本情報はこちら

DMM Bitcoin

人気モデルのローラが出演していることで有名なDMM Bitcoin手数料無料というのを大きな売りにしています。確かに入出金、取引手数料などの基本的な手数料は無料になっているのですが、その分スプレッドが広くなってしまっています。

下のDMM Bitcoinの販売所取引ではスプレッドは29000円(3.8%)となっています。

DMM Bitcoinのスプレッドに関して注目した記事があるので気になる方は以下のリンクをご覧ください!

 

最近ローラを広告に起用したことでも話題のDMM Bitcoin。一部では手数料がとても安いとの話もありますが、それはほんとでしょうか?実は気付かぬうちに無駄使いをしているかもしれません!DMM Bitcoinの公式ページでは絶対に明かされない隠された手数料をコインオタクが教えます!手数料についてしっかり理解してお得に買い物をしちゃいましょう! DMM Bitcoin(DMMビットコイン)の登録・口座開設方法!今なら1000円貰える!2018年1月10日にオープンしたDMM Bitcoin(DMMビットコイン)。主要取引所になること間違いなしと言われてるけどどうやって登録するの?そんなあなたのためにすぐにできる登録法をご紹介!コインオタクがサクッと口座開設をお手伝いします続きを読む DMM Bitcoinの登録がまだな方はこちらから! 目次DMM Bitcoin(DMMビットコイン)の手数料目には見えない手数料「スプレッド」とは結局DMM Bitcoin(DMMビットコイン)は安いの?DMM Bitcoin(DMMビットコイン)の手数料 DMM Bitcoinの手数料一覧 入金手数料無料出金手数料無料取引手数料無料送金手数料無料(マイナー手数料を除く)レバレッジ手数料0.04% / 日 入金手数料 入金手数料とは、取引所・販売所内の自分の口座に日本円をチャージ(=入金)する際にかかる手数料のことです。DMM Bitcoinでは銀行から振り込みをする「振り込み入金」とペイジーなどを利用し即時で反映される「クイック入金」を選ぶことができ、いずれも無料です(ただし銀行で発生する手数料は自己負担です。通常の取引所ではクイック入金の手数料は高額(500円程度)であるため敬遠されがちですがDMM Bitcoinではクイック入金も主流の入金方法の1つです。 DMM Bitcoinのクイック入金手数料は安い! 出金手数料 出金手数料とは、取引所・販売所内の自分の口座の日本円残高を外部の銀行口座に引き出す(=出金)する際にかかる手数料のことです。取引所としてはなるべく取引所内に多くのお金を残しておいてもらうために出金手数料は高め(500円程度)に設定しているケースが多いですが、DMM

 GMOコイン

東証一部上場のGMOインターネットグループ傘下が運営していることで知られるGMOコインですが、スプレッドは以下のように20,000円(2.6%)となっています。

以上4つの取引所のスプレッドをまとめると以下のようになります。

取引所名スプレッド
bitFlyer2.3%
GMOコイン2.6%
DMM Bitcoin3.8%
Zaif3.9%


取引所のスプレッド比較まとめ

  • 平均的にスプレッドは2~4%(18000~30000円)
  • bitFlyer,GMOコインはスプレッドが比較的控えめ
  • Zaif,DMM Bitcoinは手数料が安い代わりにスプレッドが広めに設定されている!

 


仮想通貨スプレッドに関する気になるQ&A 

国内と比べて海外の取引所のスプレッドはどうなの?

海外の取引所は基本的に取引形式であるため、スプレッドがないことがほとんどであるというのが現実です。
ほとんどが取引所形式であるため初心者が使いづらい部分がありますが、海外の取引所を使うメリットとしては手数料が安い、取り扱い銘柄が多いことが挙げられます。

仮想通貨の税金対策について調べているのですが、スプレッドは経費として計上できるのでしょうか?

結論から言うとスプレッドは経費としては計上されません!理由としてはスプレッド分は取引所の所得原価に含まれるからです。


仮想通貨スプレッドまとめ

仮想通貨のスプレッドに関して最後にもう一度まとめておきましょう!

スプレッドまとめ

  • スプレッドとは「取引所の手数料」!
  • スプレッドは販売所取引で発生する!
  • 仕組みを知るために含み損の考えを知っておく
  • 国内取引所のスプレッドはとても大きい!

販売所取引は簡単なのでつい気軽にやってしまいがちですが、大幅な値上がりがない限りは損失が残り続けることを常に念頭におきましょう。

一般的なスプレッド対策としては、月並みではありますが

・各販売所を比較してスプレッドの低いところを探す

・取引に慣れてきたら板取引を初めてみる という二点が挙げられます。

今まで販売所取引をメインに使っていた初心者の方もこれを機に様々な取引所、取引形態について知ることで自分に一番最適な取引スタイルを見つけましょう!