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Krakenとは、2014年にサービスを開始した、アメリカに本拠地を置く仮想通貨取引所。
運営はPayward.Incがしており、代表はジェシー・パウエル(Jesse Powell)、資本金は500万USドルで、日本に完全子会社であるPayward Japan株式会社があります。
ここでは日本円以外にも、米ドル、ポンド、カナダドル、ユーロの4種類の法定通貨(国が発行する通貨)を取り扱っています。
ただし、Krakenの口座に円以外の法定通貨を入金する際には、銀行の口座を介した国際送金になるので、(仮想通貨の送金に比べると)かなり高い手数料を取られます。
他の大手海外取引所で日本語に対応しているところはほとんどありません(あのPoloniexでさえ日本語には対応していません)。そんな中、Krakenは日本法人もあり、日本語にも対応しているので、「国内の取引所じゃ物足りないけど、かといって英語は苦手だ・・・」という人にオススメです。
現在Krakenが取り扱っているビットコイン以外の仮想通貨は、イーサ(ETH)、イーサクラシック(ETC)、EOS(EOS)、グノーシス(GNO)、イコノミ(ICO)、ライトコイン(LTC)、メロン(MLN)、オーガー(REP)、テザー(USDT)、ドージコイン(XDG)、ルーメン(XLM)、リップル(XRP)、モネロ(XMN)、ジーキャッシュ(ZEC)があります。
中でも、イコノミやルーメン、ドージコインなどは日本の仮想通貨取引所で取引できず、値動きも大きいアルトコインになります。
Krakenは、公式のヘルプセンターのFAQが非常に充実していて、しかも結構見やすいので、利用する上で何か困ったこと・わからないことがあれば、そこを見れば大体解決します。また、何かシステム上のトラブルに見舞われたときでも、ちゃんと日本向けの問い合わせメールフォームが存在しているので安心です。
また、取り付け騒ぎが起きないよう、常に潤沢な資金を蓄えているなど、万が一の自体への準備も万全です。
Krakenは、非常にセキュリティが高いことで知られています。セキュリティを売りにヨーロッパで規模を拡大し、ユーロでの取引量が世界一の取引所になりました。
ユーザーの目に見える範囲で言えば、二段階認証はもちろんのこと、一定時間のログイン放置で自動ログアウトしてくれます。
また、会社内部でもデータはできる限り暗号化し、システムは冗長構造にするなど、クラッキング対策にも力を入れています。特に、取引所内の仮想通貨は、すべてコールドサーバー(外部とネットワークで繋がっていないサーバー)へ厳重に保管されています。サーバーの保管された部屋に入ることのできる人間はごく一部の権限を持った人間だけで、そこへのクラッキングは物理的にもほぼ不可能です
Krakenでは登録時に多段階認証を導入しています。そのなかでも、書類郵送による認証を含んだ、レベル3という段階の審議に時間がかかる場合があり、書類が届くまでに数週間から一ヶ月ほど待たされることもあります。(一応、Kraken側では認証3には「数日程度」かかると言っています)
これは、場合によっては致命的なデメリットになりうるのですが、Krakenの口座に日本円を入金した際に、それが実際に反映されるまで数日かかることがあるというものです。そこまでひどいことはなかなかありませんが、タイミングが悪いと入金の遅れが重大な機会損失に繋がることがあるので、利用される際には気をつけてください。まあ、日本円を入れずにビットコイン建てで運用されるつもりならば問題ないと思います。
取引画面にチャートが表示されない点などUIが初心者に親切ではありません。コインチェックやBitFlyerに比べて、やっぱりわかりづらいです。
また、売買の注文では指値取引、成行取引、ポジションの決済などが選択可能ですが、初心者にはちょっと難しいんじゃないかなと思います。
ただし、慣れてる方からしてみれば違和感なく使えるでしょうし、むしろ取引内容がカスタマイズ可能な分、かえって便利に感じるかもしれません。
Krakenでは、登録の際に多段階認証を導入しており、各アカウントはそのときの認証レベルによってできることが決まっています。
では、各認証レベルについて、何ができるのか見ていきましょう。
アカウントを作ってすぐの状態がこれです。入金出金、どちらもできません。
すべての通貨ペアで取引が可能ですが、入金と出金は仮想通貨に限ります。また、仮想通貨には1日2500ドルまで、月に2万ドルまでの出金上限があります。
認証レベル1よりも仮想通貨の出金上限が上がりました。
仮想通貨で一日に5000ドル、月に5万ドルです。
日本国内のユーザーは、法定通貨の入金がまだできません。
一般のユーザーならここまでで十分です。このレベルから、日本国内からも法定通貨の入金が可能になりました。
法定通貨の入金上限は1日25000ドル、月に20万ドルです。
出金上限は、法定通貨が1日25000ドル、月に20万ドル、仮想通貨が1日5万ドル、月に20万ドルです。
法人、高額取引者向けです。
法定通貨の入金上限は1日10万ドル、月に50万ドルです。
出金上限は法定通貨が1日10万ドル、月に50万ドル、仮想通過が1日10万ドル、月に50万ドルです。
まだアカウントを持っていない方は、ここから作りましょう。今すぐアカウントを開設する!
アカウントをお持ちの方は、Krakenにログインして、アカウントのページを開いてください。
そして、「認証申請」のタブをクリックし、画面を下にスクロールしていくと、申請フォームがあるので、電話番号や住所などの個人情報の入力、本人確認書類の提出をしてください。
レベル1,2の認証をせずに、いきなりレベル3の認証申し込み!みたいな「飛び級」はできないので気をつけてください。
法定通貨の入金は、認証レベル3以上で、日本にある銀行からのみ可能です。
入出金タブから入金したい通貨を選択してください
日本円を入金する場合は、入金手数料は無料ですが、5000円の最低入金額が設定されています。
米ドル、ポンドを入金する場合は、入金方法(PayCash SEPAまたはPayCash SWIFT)を選択してください。
ユーロを入金する場合には、入金方法(SEPAまたはWire Transfer)を選択してください。
カナダドルは、日本から入金することはできません。
入金する際に、銀行口座の名義がKrakenのアカウントに登録されている名前と同じでなくてはいけない点と、最大入金可能額を越えてはいけない点に注意してください。最大入金可能額は、入金ページに表示されています。
売買するための取引フォームを「シンプル」「中級」「上級」の中から選んでください。
「シンプル」だと、本当に「取引通貨ペア」「指値取引か成行取引か」「いくら買うか」くらいしか選択するものがない、とてもシンプルなフォームです。
「中級」では、レバレッジをかけたり、取引の開始時刻、注文内容の有効期間を自分で設定できます。
「上級」では、指値注文の際の条件を、よりカスタマイズできるようになっています。
まず、入出金のタブから、出金を選択し、そこから送金したい仮想通貨を選択してください。
そうしたら、「アドレスを追加」から送金先のアドレスを登録して送金しましょう。
間違ったアドレスを入力しないように、出金先のアドレスをコピー&ペーストしたほうがいいでしょう。
送金手数料は、このKrakenのFAQのリンク(出金手数料はいくらですか)から確認できます。
法定通貨を出金をするためには、認証レベル3以上である必要があります。
入出金のタブから出金を選択し、そのページから出金したい通貨を選択します。
出金方法(例えばSEPAやSWIFT)を選び「口座を追加」ボタンをクリックします。入力し終わったたら忘れずに保存してください。
Krakenのアカウント名と銀行口座名が同じでなくてはいけないので、注意してください。
出金手数料は、このKrakenのFAQのリンク(出金手数料はいくらですか)から確認できます。
Krakenでは、ユーロ、ビットコイン、米ドルを証拠金通貨にした場合の取引にのみ可能で、どの仮想通貨に対してレバレッジをかけられるかも決まっています。詳しくは、Krakenのこちらのページを見てください。
Krakenは、iOS向けのアプリのみ公式が出しています。
Androidにも非公式のアプリはありますが、英語のみで日本語に対応していない上、セキュリティ面でのリスクが大きいため使わないほうがいいと思います。
APIは、Krakenが公式に公開しているソースコードで、それを他のプログラムと連携させることで、ことによって自動売買のプログラムなどが組めます。
ですが、プログラミングについてよくわからない方は手を出さないほうがいいでしょう。
以上、Krakenについて見てきたわけですが、端的にこの取引所を評価するなら「初心者向けではないが、通貨運用に慣れてる人にはオススメ」です。
取引の詳細な設定を決めることが可能なUIは、非常にハイエンドな作りになっています。一方で、そのあたりの設定方法や用途がまだわかっていない初心者のうちは、むしろ損失に繋がってしまう可能性もあるので、使うことをオススメしません。
通貨運用に慣れていて、なおかつ海外の取引所でアルトコインを運用したい、という方は、ぜひ一度使ってみてはいかがでしょうか。
クラーケンの登録はここからどうぞ!