こんにちは、コインパートナーです。6月23日週のビットコイン(BTC/USDT)相場分析と展望をお伝えしていきたいと思います。
ビットコインは昨日アメリカのイラン各施設爆撃のニュースを受けて急落。一時10万ドルのサポートラインを割り込み98,000ドル付近まで到達しました。10万ドルを割り込むのは2ヶ月ぶりとなり、ダウントレンドへ転換するかどうかの重要な1週間となりそうです。
テクニカル的には98,000ドルは下落並行チャネルの下限であるため反発していますが、再度上昇を目指すためには103,000~104,000ドルのレジスタンス帯を上抜けしてくる必要があります。最高値を目指すビットコインに水を差すことになった今回のアメリカ・イランの出来事ですが、過去の事例ではビットコインは地政学リスク顕在化による下落を1週間以内で帳消しにするような上昇を見せています。今回も同様に強く反発できれば、ATHを目指せる上昇への押し目になる可能性も期待できます。
現在のビットコインはテクニカル的には先週の分析記事で下落時ターゲット価格であった緑の並行チャネル下限の98,000ドルに到達し反発。依然として日足の中長期MAは上昇していますが、4時間足のMAはいずれも下落に転じているため、このまますんなりと上昇することは難しい可能性が高いです。最高値を目指して上昇できるかどうかの見るべきポイントは103,000~104,000ドル価格帯のレジスタンスです。ここを上抜けし定着することができれば1時間・4時間MAが上向き、オレンジの上昇トレンドライン内に戻すことができると見ています。しかしながら、もしレジスタンスで抑えられてしまう場合は再度チャネル下限を目指した下落の確率が高まります。チャネル下限を破れる勢いで下落した場合は、4月から5月にかけての上昇チャートに対するフィボナッチ0.5に該当する93,000ドル付近までの下落の可能性が出てきます。
また今週はイラン、アメリカの対立のファンダメンタルについても注視する必要があります。争いが激化する場合にはビットコイン売り、ゴールド買いが勢いづく可能性もあります。
以上の観点から今週のエントリーポイントを定めるとすると、上昇シナリオの場合は104,000ドルを上抜けしオレンジのトレンドライン上に戻す必要があります。トレンドライン上に戻れば積極的にロングを狙えます。一方、103,000-104,000のレジスタンスで下落する場合は再度並行チャネル下限の98,000にトライし、もしラインを破れる場合は93,000ドルをターゲットにショートを狙っていきたいと思います。日足以外はMAが下落に転じているため、基本的には明確な指標が出ない限りはロングは控えていきたいと思います。
今週の注目の注文ポイントについて解説します。
トレードで勝ち続けるためには、ただ利益を伸ばすだけでなく、いかに損失を小さく抑えるかがカギになります。その中でも特に重要なのがストップロス(SL)の設定です。エントリー時に損切りラインを決めておくことで、予想が外れたときでも致命的な損失を避けることができます。
しかし、それだけでは不十分です。トレードが順調に含み益へと動いたときには、ストップを建値(エントリー価格)に移動する「建値SL」が有効です。これにより、万が一逆行しても±0でポジションを終えることができ、利益を減らすことなくリスクを完全に排除できます。
多くのトレーダーは、「もっと伸びるかも」という期待から、ストップを動かさずに利益を失ってしまうことがあります。しかし、建値SLを使えば、既に勝っているトレードを“負けトレード”に変えることを防げます。守りを固めつつ、さらに利益を狙うための柔軟な手段です。
また、建値SLが入っていれば、「これ以上は損しない」という安心感から、メンタル的にも冷静さを保ちやすくなります。損失の不安が減ることで、次の判断にも良い影響を与えるでしょう。
利益を確保するためには、まず「守る」ことが大前提。建値SLは、守りながら次のチャンスを狙うトレーダーの強力な武器です。/strong>含み益を無駄にしないためにも、ぜひ意識して使ってみてください。
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著者: CoinPartner 編集部 gohara