こんにちは、コインパートナーです。6月16日週のビットコイン(BTC/USDT)相場分析と展望をお伝えしていきたいと思います。

ビットコインは先週月曜日に下落トレンドラインを上抜けし、一気に上昇。5月につけた112,000ドルに迫る勢いで上昇しましたが、110,000ドルを抜けてからは高値圏の売り圧力が強く、6月13日(金)には103,000まで下落。4時間足のRSIで売られすぎ水準である30まで到達してから反発を見せています。

6月13日の下落の背景には、イスラエルとイランの戦争リスクが関係しています。有事の際は「リスクオフ」相場に傾く傾向にあり、安定資産である金が買われ、ビットコインは下落すると言われており現にそのような動きをみせました。今週のビットコイン価格を予想する上で、テクニカル分析以外にも地政学リスクによる影響も考慮してポジションを取得していく必要があります。それでは今週のビットコイン相場分析を行っていきたいと思います。

ビットコインテクニカル分析

BTC/USDT4時間足チャート

BTC/USDT日足チャート

今週のエントリーポイント

現在のビットコインはテクニカル的には緑の並行チャネル、もしくはオレンジのトレンドラインが意識されていると見ています。4時間以上のMAではいずれも長期MAは上昇基調にあり、依然として上昇の推進力が高いように見えます。

懸念としてはイラン、イスラエル間の戦争リスクによる急落ですが、過去の地政学リスクショック時の相場では急落後にリバウンドし最高値を目指しているため、中長期的に見れば上昇可能性の方が高いと言えます。

以上の観点から今週のトレードの注目点について考察してきます。短期的にはリスクオフ相場によりビットコインは下落する可能性はありますが、その場合はオレンジのトレンドラインを割るかどうかに注目しています。ラインを割れる場合には緑のチャネル下限付近である99,000ドルへの下落を想定してます。一方、リスクオフ相場が6月13日の急落で完了し買い戻しが入る場合には緑の下落チャネルを上抜けし最高値を目指す展開が予想されます。チャネル上限では売り圧力も高まるため、ロングする場合は明確にチャネルを上抜けしてからでも遅くないでしょう。

以上考察から今週のエントリーポイントを定めるとすると、上昇シナリオの場合はオレンジのトレンドライン上であればロングを狙い、オレンジのライン割れをSLに設定するのが良いでしょう。下落シナリオの場合は緑のチャネル上限突破でSLを設定し、ショートを狙えます。中長期では上昇の力が強いため、トレンドフォローのロングをメインでトレードをしていくことを推奨します。

今週の注目の注文ポイントについて解説します。

理想のロングシナリオ展開
  • エントリー
    105,000ドル買い注文
  • 利益確定
    112,000USDTで利確
  • 損切り
    103,000USDT下定着で損切り
理想のショートシナリオ展開
  • エントリー
    109,500ドル売り注文
  • 利益確定
    100,000USDTで利確
  • 損切り
    111,000USDT上定着で損切り

相場一言アドバイス

地政学リスクはビットコイン価格にどう影響するのか?

近年、地政学リスクが高まるたびに「ビットコインは避難資産として買われるのか? それとも売られるのか?」という議論が交わされます。実際、ウクライナ侵攻や中東の軍事衝突などが起きた際には、株式や為替と並んでビットコインにも注目が集まりました。

結論から言えば、ビットコインは地政学リスクに対して“反応することもあるが、一貫性はない”というのが実情です。たとえば2022年のロシアのウクライナ侵攻初期には、株式市場が下落する中で一時的にビットコインが買われる動きが見られました。これは「中央銀行の影響を受けない資産」「国外への資産逃避先」として機能したケースです。

一方で、より大規模なリスクや不安定な局面では、投資家が現金化を優先し、ビットコインも他のリスク資産と一緒に売られる傾向もあります。特に機関投資家が多く参入してからは、「安全資産」としてのビットコインよりも、「リスク資産の一つ」として株式と同じ方向に動くケースも増えています。また、地政学リスクが高まる地域では、自国通貨の信頼が失われた際に、ビットコインが“実用的な資産逃避手段”として使われることもあります。トルコやレバノン、アルゼンチンなどの通貨危機では、ビットコイン取引量が急増した実例もあります。

つまり、地政学リスクが起きた際のビットコインの値動きは、「リスクの種類」「市場全体のセンチメント」「地域ごとの状況」によって左右されやすいのです。金(ゴールド)のような“常に安全資産”という位置づけとは異なり、「時に逃避先、時に投げ売り対象」になるのがビットコインの特徴とも言えるでしょう。

地政学リスクに直面したとき、ビットコインがどう動くかを予測するには、単にチャートだけでなく、世界情勢と市場心理の両方を冷静に読み解く目が求められます。今後の相場でも、この複雑な関係性に注目が必要です。

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