NFTベースの取引報酬の計画を備えたマーケットプレイスOpenSea Proの立ち上げは、最近優勢なNFT市場のライバルであるBlurに対抗するためのOpenSeaの最新の取り組みである。

OpenSea、NFT報酬を伴う手数料無料の「Pro」マーケットプレイスを提供へ

OpenSeaは、標準バージョンよりもさらに強力な取引ツール、マーケットプレイス手数料ゼロ(現時点では)、NFTベースの取引報酬の計画を備えたマーケットプレイスであるOpenSea Proを発表した。

OpenSea Proは、2022年4月に買収したNFTマーケットプレイス・アグリゲーターのアップグレード版であるGem V2のリブランディングと拡張版だ。

当時、共同創業者兼CEOのデヴィン・フィンザー氏は、この動きを "より経験豊富な「プロ」ユーザー "の獲得に向けたものであると説明している。

OpenSea Proは、同じブランドの傘下に入ったとはいえ、標準のマーケットプレイスとは別のものであるとされている。

発表によると、OpenSea Proは、Blur、LooksRare、X2Y2といった著名なプラットフォームを含む、大小170以上のNFTマーケットプレイスからの出品を管理する。

また、NFTのリスト検索やデジタル資産の在庫管理において、より柔軟な対応が可能となり、マーケットプレイス間のオープンNFTコレクションオファーも一元管理することが可能だ。

台頭するBlurへの対抗手段

OpenSeaのメインマーケットプレイスは、2月にNFTの取引量でOpenSeaを抜いたライバルBlurの台頭を受け、通常2.5%のプラットフォーム手数料を引き下げた

同社は本日、OpenSea Proの立ち上げに伴い、OpenSeaの標準手数料を復活させると発表した。

Proプラットフォームでは、代わりにトレーダーの手数料を一時的に0%にする予定だ。

クリエイターのロイヤリティに関しては、OpenSea ProはOpenSeaの現在のモデルを維持し、オンチェーン・エンフォースメント方式を使用しないプロジェクトには最低0.5%のロイヤリティのみを要求する予定となっている。

売り手は、希望すれば0.5%以上のロイヤリティを支払うことを選択することができる。

ロイヤリティとは、オリジナルのNFTクリエイターに支払われる手数料で、通常、二次販売価格の5~10%に設定されている。

BlurがNFT分野のトップに躍り出たのは、トレーダーに支払われたBLURトークンの報酬によるところが大きく、2月に行われた最初のエアドロップでは2億ドル(約265億円)相当を超えるトークンが支払われた。

OpenSeaはトークンを持っておらず、「NFTを報酬として採用することで、これまでとは異なる道を歩む」というが、同社はまだ詳細を明らかにしていない。

リワードNFTとは別に、OpenSeaは3月31日までにGem経由でNFTを購入したユーザーに対して、「Gemesis」NFTミントを無料で提供する予定だ。

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