DappRadarのデータによると、NFTの販売量は2月に急増し、昨年春の仮想通貨の冬の始まり以来、見られなかった高水準に達したという。
これはNFTの新興市場であるBlurでの取引活動が話題となったことが大きな要因となっている。
先月の取引額は20億4000万ドル(約2780円)を超え、1月から117%増加した。
この数字は、Terraの崩壊によって仮想通貨経済が崩壊し、当時最も熱かったNFT市場が冬の世界に埋もれた昨年5月以降、NFT市場にとって2月が最高の月となったことを示している。
しかし、この急上昇は、1つの物議を醸すような原因に依存しているようだ。
「Blur」である。
今月、取引高でOpenSeaを上回った新興のNFTマーケットBlurは、他のプラットフォームでの取引を控え、できるだけ多くの価値の高いNFTを取引することで忠実なユーザーに金銭的な報酬を与えるインセンティブで、急速に支配力を高めてきた。
Blurの取引量は2月に前月比で11億3000万ドル(約1540億円)以上急増し、NFT市場全体の前月比上昇のほぼすべてを占めるという驚くべき統計が発表された。
しかし、その取引量の大半は、同社のインセンティブ制度によってBLURトークンを蓄積するために、少数のクジラがNFTを何度も往復させることによって生み出されたものだった。
BLURトークンを蓄積するための取引を正当な取引量とみなすかどうかは、NFTのエコシステムを大きく左右する問題である。
NFTの売上を追跡する主要なプラットフォームであるCryptoslamは先週、「市場操作」を理由に5億7700万ドル(約790億円)相当のBlur取引をデータから削除すると発表している。
その一方、同じくNFTとDeFiの追跡を行う大手企業であるDappRadarは、Blurの取引量を少なくとも現時点では合法的なものとしてカウントすることを決定した。
もし、Blurの取引が不正と見なされた場合、2月の市場全体の数値は1月と同じようなものになる。
ライバルのOpenSeaはBlurの攻撃的な戦術に脅かされたのか、クリエイター・ロイヤリティを削減すると発表したことで勢いを増し、1月から18%増となった。
また、このプラットフォームは、Blurよりもはるかに多くのユニークなトレーダーを擁し続けている。(Blurの96,000人のトレーダーに対して、OpenSeaは316,000人強のトレーダー。)
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