先日行われたインタビューに対応したゴールドマン・サックスの元幹部Raoul Pal氏が、今後のイーサリアム(ETH)の機能について自身の見解を説明した。
同氏は、イーサリアムについて来月予定されている「Merge」に関して、以下のようにコメントした。
「「Merge 」は、イーサリアムの既存の実行レイヤーと、新たなPoSレイヤーとの結合を表しています。エネルギー集約的なマイニングの必要性を排除し、代わりにステークされたETHを使用してネットワークを保護します。スケーラビリティ・セキュリティ・持続可能性の向上というイーサリアムのビジョンを実現するための本当にエキサイティングかつ重要なステップです。」
「当初、後者のレイヤーはメインネットとは別に想定されていたことを覚えておくことが重要です。これがPoSを使用して並行して実行されている間でも、すべてのアカウント・残高・スマートコントラクト…を備えたイーサリアムメインネットは、PoWによって引き続き保護されます。「Merge」が近づくと、これらふたつのシステムが最終的に統合され、PoWがPoSに完全に置き換えられます。(中略)これに類似したケースを考えてみましょう。イーサリアムが星間航海の準備が整っていない宇宙船だと想像してみてください。PoSにより、コミュニティは新しいエンジンや強化された船体を構築しました。重要なテストの後、飛行中の古いエンジンと新しいエンジンをホットスワップする時期が訪れます。これにより、新たなより効率的なエンジンが既存の船に統合され、宇宙に挑む準備が整うのです。」
同氏は、2005 年にマクロ経済および投資戦略の調査サービスである Global Macro Investor(GMI)を設立する前まで、グローバル資産管理会社であるGLG Partners (現在は「Man GLG」と呼ばれている)のために、ロンドンでGLG Global Macro Fund を共同管理していた。
されにそれ以前はゴールドマン・サックスに勤務し、株式及び株式デリバティブ部門でヨーロッパのヘッジファンド販売事業を共同管理していた。
現在では、2014 年に共同設立した金融・ビジネスビデオチャンネル Real VisionのCEOを務めており、仮想通貨業界にとどまらずさまざまな分野でその言動が注目を集めている。
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この記事は「Raoul Pal on Ethereum ($ETH): “I Think Everybody’s Underweight the Merge Still”」を参考にしています。
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著者: CoinPartner 編集部 kenta