大手マーケットプレイスOpenSeaは、NFTの総販売量とユニークユーザー数で前月比小幅増を記録しているが、全体の販売額は減少となった。

イーサリアムのNFTは弱気相場が続く中、安値ではあるものの引き続き取引が行われている。

販売額は減少も、販売数とユーザー数は堅調に推移

分析プラットフォームDuneのデータによると、OpenSea7月に販売されたイーサリアムNFTは、6月中の154万枚に対し161万枚となっている。

また、ユニークトレーダーの数は6月の約393000人から7月の今のところ40万人超にわずかに上昇している。

7月のイーサリアムNFTは、OpenSeaでの取引がやや増え、コレクティブNFTの購入も全体的に増えたものの、米ドルで換算した金額は減少している。

6月全体で69500万ドル(約940億円)に対し、7月はこれまで49500万ドル(約670億円)以上の取引額となっている。

最近の日々の取引傾向が続けば、前月比約24%の減少が見込まれる。

仮想通貨の暴落が起こった5月から6月にかけての前月比は73%減となっていた。

7月のNFT市場全体の動向は月末にならないと正確には掴めないが、OpenSeaの現在のNFT販売数とユーザー数は、今年初めよりはるかに低い平均価格ではあるものの、人々が安定した頻度でNFTを売買していることを示唆している。

分析プラットフォームCryptoSlamの追加データによると、イーサリアムNFTあたりの平均販売価格が6月の691ドル(約93,288円)に対し、今月は451ドル(約60,887円)であることが指摘されている。

どちらの数字も、5月の2,436ドル(約328,872円)、4月の3,109ドル(約419,731円)など、前月を大きく下回っている。

しかし、それは個々のNFTの価格と同様に、ETHの価格下落にも関係しているのかもしれない。

ETH4月に3,000ドルを超える価格で取引されていたが、現在は1,700ドル前後まで下がっている。

ソラナNFT市場は苦戦が続く

一方、ソラナブロックチェーンプラットフォームのNFT取引活動は、イーサリアムよりも大幅に減速しているようだ。

CryptoSlamによると、6月中の9,150万ドル(約124億円)に対し、7月はこれまでに5,240万ドル(約71億円)相当のSolana NFT取引が行われており、現在のデータでは43%減少している。

現在、同サイトによると、今月までの Solana NFT 販売件数は約 145 万件で、6 月全体では 156 万件、ユニークバイヤー数は先月の約 136,000 人から 110,000 人に減少している。

Solana NFTの平均販売価格は5月の212ドル(約28,621円)から6月には59ドル(約7,965円)以下、7月は今のところ36ドル(約4,860円)程度に落ち込んでいる。

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