新しいレポートによると、NFT市場の総額は2030年に2,000億ドル(約272940億円)に達すると予測されている。

このレポートは、多国籍市場調査会社のグランドビューリサーチが発行したもので、NFTに対する(用途の増加による)需要の高まりが市場の成長を促進すると報告している。

NFT市場は2000億ドルに到達、需要の高まりが原動力に

非代替性トークン(NFT)は、さまざまな業界で幅広い用途があるため、人気が高まっている。

市場調査会社のグランドビューリサーチが発表した最新のレポートによると、NFT市場は2030年に2000億ドル(約272940億円)の規模に達すると予測しており、その背景には応用範囲による需要の拡大が一因となっている。

現在のNFT市場価値を150億ドル強(約2470億円)と算出した同レポートでは、2018年から2020年にかけてのNFT市場の動きとその進化を検証している。

同資料では、2022年から2030年まで年平均成長率33.9%で市場が成長し、この成長はNFT市場のうちデジタルアセット部分に集中すると予測している。

NFTのほとんどは、イーサリアム上での展開がメインとなるだろう。

しかし、他のチェーンにおけるNFTの活動も拡大すると予想されている。

ビジネス目的NFTの拡大

コレクターアイテム市場は今後もNFT市場を支配し続け、2021年にはNFT世界収益の半分以上を占めると予想される。

スポーツやゲームのコレクターズアイテムはこのクラスに属し、Covid-19の流行期以降に大きな成長を遂げた。

現在、市場に出回っているNFTのほとんどは個人向けで、企業向けNFTは全体の31%に過ぎない。

しかし、企業はますます多くのNFTをさまざまな用途に使用するようになるだろうと報告書は説明している。

サプライチェーン管理や物流の革新など、ビジネス目的でのNFTの利用が拡大していることが、NFTの成長を牽引すると考えられている。

物流企業はブロックチェーン技術を業務に取り入れることが増えており、NFTの成長に新たな機会を生み出している。

北米は現在、NFTにおける成長の31%を担っている。

しかし、今後、最も成長するのはアジア太平洋地域であり、ゲームやメタバースプラットフォームなどの新しいアプリケーションからの需要が、この分野の新たな機会を生み出している。

最近では、メタバース不動産市場規模が2026年までに50億ドル(約6820億円)成長と推定するレポートが発表されている。

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