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Tierion(ティリオン)は、大規模なデータの正しさ・整合性をブロックチェーンを利用して確認するためのプラットフォーム開発を目指すICOプロジェクトです。この技術に興味を示したMicrosoftと提携したことで注目を集めました。
通貨名(通貨単位):Tierion/ティリオン(TNT)
公開日:2017年7月17日
発行上限枚数:1,000,000,000 TNT
取扱取引所:Binance,Huobi,Liqui
公式サイト:https://v1.tierion.com/
公式ツイッター:https://twitter.com/tierion
ホワイトペーパー:https://tokensale.tierion.com/TierionTokenSaleWhitePaper.pdf
ソースコード:https://github.com/tierion
blockchain explorer:https://etherscan.io/token/0x08f5a9235b08173b7569f83645d2c7fb55e8ccd8
bitcointalk(フォーラム):https://bitcointalk.org/index.php?topic=2027510.0
公式ブログ:https://blog.tierion.com/
Tierionの肝となっているのがChainPointと呼ばれる技術で、ノードのサーバー内に保存したデータをAPIを利用してブロックチェーンに紐つけることで、ブロックチェーン上にデータへのリンクを保存することができます。このリンクはアンカーと呼ばれ、暗号化された状態でトランザクションの一部に組み込まれます。アンカーではタイムスタンプの検証も可能で、情報が改ざんされていないことを確認できます。この技術とブロックチェーンの改ざんが事実上不可能であるという特性によって、データの改ざんを防止することができるのです。
また、Tierionは情報の正確性を保障するだけでなく情報を収集することにも優れていて、APIを利用してGmailやTwitterなどの情報を簡単に自動で収集してブロックチェーン上に保存することもできます。
Tierionでは、データはノードとなっているユーザーに管理されているサーバーに保存されます。サーバーの維持はマイニングなどと同様にTierionブロックチェーンのシステムを維持する上で必要なことであるため、サーバーを管理しているノードはそれによって報酬を受け取ることができます。現在ノードとなるためには10800Credit(1TNT=200Credit)、2500TNT以上保有していることなどが必要で、報酬が受け取れるノードは全ノードのなかからランダムに選ばれます。
しかし、受け取れる報酬が2017年9月に引き下げられてしまったため、現在はノード報酬で利益を得ることは難しくなってしまっています。
こちらがTNTUSDのチャートになります。
ICO後しばらくは注目されていたこともあり0.2ドル前後で取引されていましたが、次第に価格は低迷していきます。2017年年末のアルトコインバブルの際は0.36ドル程度まで高騰しましたが、2018年1月半ばから暗号資産(仮想通貨)全体の価格が下落した際にこちらも0.1ドル前後まで暴落し、そのまま推移しています。
Binanceは中国の取引所です。手数料が0.1%ととても安いのが特徴です。世界有数の取引高を誇っており、世界で最も注目されている取引所の一つだといっても過言ではないでしょう。
取扱通貨数は70種類以上で、その中には最近価格が上っているもの多く含んでおり、アルトコインの取引に興味のある方は登録しておいてまず損はしないでしょう。また、新規上場通貨をユーザー投票で選ぶなどユーザーの意見を運営に取り入れているのも特徴です。
また、取引所独自のコインBNBを発行しており、BNBで取引を行うと取引手数料が最大0.05%まで安くなります。
Ledjer Nano Sはハードウェアウォレットです。ハードウェアウォレットというのは、実際に資産を操作してるとき意外はオフライン状態になる、いわゆるコールドウォレットのいっしゅです。そのためセキュリティが非常に高く、ハッキングされる可能性が非常に低いです。そのため、大きな額の資産を管理されている方にオススメです。
デメリットとして約1万円と少し値段が張る点、また、人気すぎて品薄が続いている点などがあります。
My Ether WalletはEthereum系トークンを保管するもののうち最も人気で有名なウォレットです。デスクトップウォレットといって、PCで秘密鍵を管理するタイプのウォレットです。かなりセキュリティは高めですが、PCがハッキングされたりウィルスに感染してしまうと資産を失ってしまうリスクがあるので、安全管理に気を使わなくてはいけません。
Tierionの着眼点はかなりよく、将来性も高いのではないかと思います。実際のところ、このChainPoint技術は注目を集めており、なんとMicrosoftと提携しています。
ただし、Tierionの利用している技術そのものの革新性とは裏腹に、Tierionに保存するデータの種類は限定的になってしまうかもしれません。今後の開発によって克服される可能性があるため一概には言えませんが、たとえば住所や電話番号などの個人情報から構成されるデータは「データは第三者のノードの運営するサーバーに保存される」という特性上利用しづらいでしょう。
とはいうものの、統計的なデータの収集など有効に活用できる分野はいくらでもあるので、今後に期待できるのではないかと思います!
Tierionの特徴を挙げるとこのようになります。