執筆現在(102614時半現在)13,100ドル(約137.4万円)付近を推移し、依然として堅調な値動きを見せるビットコイン(BTC)は、再び年初来最高値更新に向けた準備を進める。

しかし、そんな強気状態にあるビットコイン(BTC)について、大口投資家——いわゆる「クジラ」による多額のBTC移動が不安材料になりつつあるとの懸念が広がっている。

 ビットコイン(BTC)市場に緊張、クジラが「80,000BTC」を移動

先週の価格急騰以降、堅調な値動きを続けているビットコイン(BTC)は、再び年初来最高値更新に向けて奮闘中で、13,200ドル(約138.5万円)付近の売り圧突破、さらには14,000ドル(約146.8万円)到達に向けて準備を整えている。

そんな好調なビットコイン(BTC)市場に、大口投資家——いわゆる「クジラ」の存在が懸念材料としてじわじわと広がりつつある。

先日、仮想通貨市場分析を行う「whalemap(@whale_map)が以下のデータを共有した。

(Source: whalemap 「Shows volume of HODLer transactions aggregated by the hour and by day. HODLer bitcoin is a bitcoin that was dormant for more than 200 days.」)

whalemap」によると、ここ数日間において「クジラ」の動きが活発化しているというのだ。

実際、上チャートからも読み取れるように、先日には「クジラ」による「約80,000BTC」ものビットコイン移動が記録されていた。

この点について、著名仮想通貨アナリスト「Byzantine General」氏(@ByzGeneral)“弱気の兆候”を指摘する。

同氏は、「ここ最近のビットコイン(BTC)市場はやや過熱状態にある」と語り、以下のような見解を主張した。

「現在、ビットコイン(BTC)市場やや過熱状態にあります。短期的に、この状況に耐えることができれば、さらなる価格急騰を発生させる可能性が高まりますが、大口投資家らが一旦売りへと走れば、瞬時に価格が下落する恐れもあります。実際、大口投資家らによる「80,000BTC」の移動が見られており、これが売り圧力を示唆するものであるならば、弱気の兆候にもなり得ると考えられます。また、取引所へとビットコインを流入させている「クジラ」の比率も高いため、弱気な価格変動にも注意して慎重になる必要があります。」

2020年も残り2ヶ月余りとなり、ビットコイン(BTC)の次なる動きは、年末にかけてのトレンドを決定づける上で非常に重要な意味をもつ。

市場に多大な影響を及ぼす「クジラ」の動きには細心の注意を払いつつ、今後もビットコイン(BTC)を含む仮想通貨市場全体に注目しておきたい。

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この記事は、bitcoinist.comの「LARGE BITCOIN HOLDERS JUST MOVED 80,000 BTC; ANALYSTS GROW CAUTIOUS.」を参考にして作成されています。