昨今、ステーブルコインや中央銀行デジタル通貨(CBDC)の開発が各国各地域で続々と進んでおり、この動きが既存の仮想通貨にいかなる影響を及ぼし得るのかについて、これまでもさまざまな議論が展開されてきた。
そんな中、この点についてリップル(Ripple)社のCEO(最高経営責任者)であるBrad Garlinghouse氏は、「CBDCはXRPを脅かす存在ではない」との見解を示唆した。
ここ最近、世界各国でステーブルコインや中央銀行デジタル通貨(CBDC)の開発や試験運用が進んでいる。
各国のこういった動きを受けて、これまでも「ステーブルコインやCBDCが出てくると、仮想通貨が使われなくなるのではないか」という観点での議論が行われてきた。
しかし、リップル(Ripple)社CEOのBrad Garlinghouse氏は、次世代のクロスボーダー取引においては「相互運用性」こそが重要であり、「CBDCはXRPを脅かす存在ではない」との見解を示唆した。
Over 70% of the central banks around the world are looking at deploying #CBDCs - and one thing that's crystal clear is the importance of interoperability. If you’re not prioritizing this, you’re just rebuilding the same siloed system. https://t.co/AZdS5YBU8K
— Brad Garlinghouse (@bgarlinghouse) September 24, 2020
「現在、世界中の約70%もの中央銀行がCBDCの導入を検討しています。しかし、ここで最も重要であることのひとつは、(通貨の)「相互運用性」です。世界各国のCBDCがこの点を優先しない場合、サイロ化(各国で連携が取れない状態)されたこれまでと何も変わらないシステムを再構築しているに過ぎないように思えます。」
また、リップル社のシニアディレクターである吉川絵美氏も「XRPはステーブルコインやCBDCと競合しない」との見解を明かしている。
「相互運用性」という点について、リップル社は「ODL」を強みとしている。
ODLとは、オンデマンド流動性(=On-Demand Liquidity)と呼ばれる送金ソリューションで、これは従前リップル社の主流送金ソリューションとして知られていたxRapidを改称したものにあたる。
これにより、あくまで“中立的”であり、かつ効率的な国際決済を、XRPを用いて実現していく。
現在、中国やスウェーデンを筆頭に、多くの国々でCBDCに積極的な姿勢がみられる。
その一方、各国の動きにおくれをとらないよう、CEOのBrad Garlinghouse氏をはじめとしたリップル社の幹部らは、アメリカ政府に仮想通貨及びデジタル通貨の包括的な規制を導入することを提言し続けている。
アメリカ国内でも1日でもはやい明確な法整備が求められているようだ。
将来的に、リップル(Ripple)社及びXRPは国際決済業界を先導していく存在となっていくことができるのか、世界中からより一層注目が集まる。
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この記事は、Utodayの「リップル(Ripple)社CEOのBrad Garlinghouse氏:“CBDCがXRPを脅かさない”理由に言及」を参考にしています。
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著者: CoinPartner 編集部 kenta