先日行われた調査によって、2020年第1四半期における暗号資産(仮想通貨)デリバティブの総取引量は、2019年の第4四半期に比べて300%以上増加していることが明らかになった。

これは、昨年同時期と比較すると約8倍もの増加に値する。

それと同時に、暗号資産(仮想通貨)デリバティブ取引において最大手として君臨してきたBitMEXが、Huobi・OKEx・Binanceによってその地位を脅かされていることも判明した。

ビットコイン(BTC)など仮想通貨デリバティブ、取引量大幅増加

先月中旬頃、コロナウイルスの感染拡大を受けてビットコイン(BTC)をはじめとした多くの暗号資産(仮想通貨)は、その価格を大幅に下落させた。

しかしそのような状況下でも、暗号資産(仮想通貨)デリバティブの取引量は激増していたのだ。

暗号資産(仮想通貨)及びブロックチェーンデータ分析企業TokenInsight社が報告したレポートによると、2020年第1四半期におけるデリバティブ取引量は、2019年第4四半期から約314%もの増加を記録したという。

(出典:Derivatives Volume Q1 2020; tokeninsight.com)

上記のグラフからも分かるように、今年の第1四半期におけるデリバティブ取引量は短期間で激増している。

特に、1年前の同時期と比較すると、その取引量は約8倍にものぼる。

暗号資産(仮想通貨)デリバティブ市場全体における当該四半期の1日あたり平均取引量は約233億ドルにも達し、これも昨年から約274%もの増加だ。

しかし2月から3月にかけ、肝心のビットコイン(BTC)価格は前例のない速度で下落していたたため、デリバティブ市場では清算も急速に行われていたようだ。

(出典:Derivatives Contracts; tokeninsight.com)

また、暗号資産(仮想通貨)デリバティブ取引のうち、90%以上は3銘柄が占めていたことも明らかになった。

ビットコイン(BTC)が市場78%のシェアを占め、イーサリアム(ETH)とイオス(EOS)が9%、3%でそれに続く。

(出典:Exchanges Volume Q1 2020; tokeninsight.com)

さらに、取引所の暗号資産(仮想通貨)デリバティブ取引高における順位にも大きな変化が生じた。

これまでデリバティブ最大手としての地位を築き上げてきたBitMEXが、2020年第1四半期においては3位という順位になった。

代わりに、Huobi DMとOKExの取引高が大幅に伸び、BitMEXとBinance Futuresがそれらを追いかける形となった。

TokenInsight社のレポートでは、「上位3つの取引所だけで市場取引量の56%を占めており、上位6つが全体の81%を占めている。」と報告され、暗号資産(仮想通貨)デリバティブ取引は、少数の取引所に集中していることが改めて明らかになった。

近年、世界中の投資家から熱い視線を集めているデリバティブ取引。

現在のビットコイン(BTC)の価格急騰によって、第2四半期以降の取引高にいかなる影響が及ぶのかますます注目が高まる。

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