南米諸国でビットコインの取引が活発になっている。

銀行が封鎖されてもビットコインのシステムは動き続ける。

ベネズエラでビットコインの取引量が40%超増加

新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため国境封鎖が相次いでいる南米諸国でビットコインの取引量が増加している。

ベネズエラ政府は非常事態宣言を発令し、銀行の活動を規制する最高機関SUDEBANの局長は国内の銀行システムを無期限に停止するよう求める書簡を発表した。

ベネズエラでは現金の不足や米ドルへの過度な依存、未整備な技術インフラなどの影響で非公式な経済が発展しており、物々交換や金、暗号資産(仮想通貨)などが取引によく用いられている。

個人同士が相対取引を行うP2P取引所のローカルビットコインでベネズエラ・ボリバル建ての取引が活発になっており、2月末に375BTCだった取引量は先週、540BTCまで増加した。

(画像:coin.dance)

同様にコロンビア・ペソ建ての取引量は1週間で289BTCから403BTCに、アルゼンチン・ペソ建ての取引量は50BTCを超えた。

(引用元:DeCrypto)

ビットコインは経済システム崩壊への対抗策

今回の例から、ビットコインは通貨危機や経済システムの封鎖に対する有効な対抗手段になりうることが示唆される。

ベネズエラでは、ハイパーインフレによって資産価値が目減りしていくことを防いだり、一日に何度も代わる商品価格に対応するため、暗号資産(仮想通貨)の取引が人気となっていた。

この点では金とよく似た性質を持つ。

このところ、ビットコインは株式市場との連動性が高く、デジタル・ゴールドとの評はまやかしだったと言われることも多いが、手元に現金を確保するために安全資産とされる債券や金も売り込まれており、現在の値動きだけを見てビットコインが安全資産でないとは必ずしも言い切れない。

フィリピンでは経済の動揺を抑制するため、株式市場を閉鎖する措置が取られた。

先進国でも同様の事態が起きれば、ビットコイン市場に運用資金が集まる可能性がある。

 

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