米司法省が、暗号資産(仮想通貨)の匿名取引は犯罪に当たるという見解を示したと海外メディアが報じた。
米当局は今週、ビットコインの匿名取引ソフトの開発者をマネーロンダリングに寄与した疑いで逮捕している。
匿名取引ソフトは「タンブラー」や「ミキサー」と呼ばれる種類のもので、それを利用すると個々の取引の追跡が困難になるという特徴がある。
今回逮捕されたのはビットコイン技術者のLarry Harmon氏で、Helixというタンブラーソフトを開発していた。
Helixがダークウェブの違法取引サイトで利用されたことが逮捕の原因となっているようだ。
検察官は起訴状で、Helixを「送金およびマネーロンダリング事業」と説明。
司法長官のBrian Benczkowski氏は今回の起訴について、「このように暗号資産(仮想通貨)取引を隠蔽しようとすることは犯罪である」と厳しい視線を向けた。
一方、逮捕されたHarmon氏は、ダークウェブの違法通販サイトで自分のソフトが使用されたことについて「無許可で使用された」と発言している。
ビットコイン技術者間では今回の起訴について批判的な意見が多く、BitcoinCore開発者のMatt Corallo氏は今回の逮捕と司法省の見解について「終わりの始まり」とツイートしている。
技術者たちの善意で開発されたシフトが悪用され、そのとばっちりで逮捕されるようなことが続けば、暗号資産(仮想通貨)開発は下火になってしまうだろう。
そういった事態を回避することができるのか、注目する必要がありそうだ。
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著者: CoinPartner 編集部 CoinPartner