顧客の個人情報データが悪意あるハッキングにより流出した問題で、バイナンスの調査チームは第三者機関から漏れた可能性が高いと報告した。
バイナンスのセキュリティに問題があったわけではなかったことから、ユーザーが大量に退会し、相場が急変する危険性は回避された。
世界最大の暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスの顧客情報が漏えいした問題について、漏えいしたデータは2017年から2018年にかけて身元確認業務を依頼していた外部業者が処理したデータと一致したと、同社のセキュリティ対策チームが発表した。暗号資産(仮想通貨)メディアThe Dailty HODLが報じた。
漏えいしたのはKYC(身元確認)に用いられる画像データで、パスポートや運転免許証など個人を特定できる情報が含まれる。
セキュリティ対策チームの調査報告により、セキュリティに問題があったのはバイナンス側ではなくKYC業務を行っていた第三者機関である可能性が濃厚となった。
バイナンスは取引高世界最大の取引所であり、市場に与える影響は大きい。
バイナンス本体にセキュリティ上の問題があったと明らかになれば、ユーザーが大量に離脱し、市場の急変につながったと想像されるが、調査チームの報告によりそのリスクは回避された。
バイナンスは被害者に対する補償として「生涯VIPメンバーシップ」を付与するとしている。
VIPメンバーはトレード手数料が割引になるほか、優先的なサポートやサービスを受けられる。
バイナンスのセキュリティチームは引き続きこの問題に対処し、「すべての手がかりを追跡していく」と表明している。
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著者: CoinPartner 編集部 CoinPartner