今、南米ベネズエラで異変が起きている。ビットコインの取引高が急上昇しているのだ。

ハイパーインフレなどの社会不安を背景に、暗号資産(仮想通貨)の需要が大きく高まっている。

ベネズエラでビットコイン取引高過去最高に 政情不安が引き金か

南米ベネズエラで、ビットコインの取引高が急上昇している。

その背景にはハイパーインフレといった政情不安にによって、自国通貨以外の需要が高まっていることがある。

(ビットコインの対ベネズエラ・ボリバル取引高の推移 出典:coin.dance)

ベネズエラ政府は、自国通貨から暗号資産(仮想通貨)へ大量の資金流出しているという事態を重く受け止めている

これに対して暗号資産(仮想通貨)の規制法案などで対策を打ったが、ビットコイン需要は高まるばかりだ。

それほど国民は自国通貨のハイパーインフレ深刻にとらえている。

なんとか資金流出を防ごうと、政府も取引額に最大15%の税を課す方針を打ち出しているが、効果は未だに見られない。

しかしこの勢い余る需要の高まりを食い止めることは難しそうだ。


ベネズエラのように政情不安の地域では、暗号資産(仮想通貨)が法定通貨に取って代わるような事態が今後も発生するかもしれない。

少しずつではあるが、暗号資産(仮想通貨)が法定通貨に代わる第2の選択肢として普及し始めているようだ。