暗号資産(仮想通貨)トロン(TRX)の価格は一ヶ月で+130%に

暗号資産(仮想通貨)トロン(TRX)の価格が急上昇している。​昨年12月の底値は0.0129ドルであったのに対し、28日時点での価格は0.0293ドル。わずか一ヶ月で2.3倍の価格上昇が起こっている。

そんな中、トロン創設者であるJustin Sun氏が暗号資産(仮想通貨)番組CNBC Crypto Traderに出演。トロンの特徴や今後の展望について語った。

トロンは「世界最大のブロックチェーンオペレーションシステム」

Sun氏は最初にトロンを「世界最大のブロックチェーンオペレーションシステム」と紹介。200以上のDappsを運営しており、AndroidやIOSと似たようなシステムであると述べている。

トランザクション速度が何よりの特徴であり、EOSと同様PoS(プルーフ・オブ・ステーク)を承認アルゴリズムとして採用することで、一秒間に2000回(1日に3000万回)の取引を処理していることを追記した。

BitTorrentが今後のトロンの鍵を握る

そして、トロンのDappsの中で最も注目されているのがBitTorrentだ。BitTorrentはP2Pシステムを用いたファイル転送ソフトウェアであり、一億人のアクティブユーザー(月間利用者)を抱えているという。昨年8月にSun氏が買収したことから、トロンとの関係性が深いことで注目が集まっている。

このBitTorrentをベースとした暗号資産(仮想通貨)、BitTorrent Token(BTT)がトロンの新規事業の目玉であり、価格上昇にも繋がっているとされている。

Sun氏はBTTを導入することで、ファイルのダウンロード速度の向上や快適なネットワークシステムの構築を目指していると公表。トークンによってBitTorrentの性能向上を目指しているようだ。

最後にSun氏はBitTorrentの今後の展望について説明。「今年の第1四半期にトロン版BitTorrentのテストバージョンを製作し、第2四半期に発表。さらに第3四半期には大半のBitTorrentユーザーがBTTのエアドロップ(無料配布)を享受し、利用を開始できる」と言及。

BitTorrentが将来的に「暗号資産(仮想通貨)業界の普及と取引高を上昇させることになる」と述べた上で、「業界全体が恩恵を受けるだろう」と自信を見せた。