元バイナンスCEOで共同設立者のチャンポン・ジャオ(CZ)氏が、当初の予定より2日早い先週金曜日に釈放されたとブルームバーグが報じた。
一方でバイナンス現幹部は、ジャオ氏が取引所の意思決定に影響を与えることはないと明言している。
ジャオ氏は昨年、バイナンスのマネーロンダリング防止プログラムの維持に関して故意の不正があったとして有罪を認めた。
この結果、今年4月に4ヶ月の禁固刑を言い渡され、さらに5000万ドル(約71.1億円)の罰金を科された。また、バイナンス自体も43億ドル(約6,114億円)という巨額の罰金を支払い、企業和解に至った。
釈放に関して、連邦刑務所のスポークスマンはプライバシーおよび安全の理由から、詳細な情報提供を拒否したが、バイナンス側は「ジャオ氏がCEOとしての役割を終えている」と明確に伝えている。
バイナンスは現在、「バイナンス2.0」として、規制遵守に対して大規模な投資を行う新たな経営方針を推進している。特に米国においては、証券取引委員会(SEC)からの訴訟にも直面しており、より一層の透明性と法令遵守を求められている。
この方針について、CEOのリチャード・テン氏は「バイナンスは、かつての経営体制とは全く異なる方向に舵を切っており、現在は取締役会主導の構造に移行している」と述べている。
また、取締役会との緊密な協力体制のもと、グローバル戦略に取り組んでいることを明かした。
一方で、ジャオ氏はバイナンスの株式の大部分を依然として所有しており、同社の筆頭株主の立場にある。
しかし、経営には一切関与しておらず、今後は新たなプロジェクトとして世界中の恵まれない人々に教育を提供する「Giggle Academy」の設立を目指しているようだ。
そのため、現在のバイナンスはジャオ氏の影響を排除し、新たな経営陣のもとで世界最大の仮想通貨取引所としての地位を確立し続ける方針を示している。
現在、バイナンスのユーザー数は全世界で2億3000万人を超え、業界のリーダーとしての責任を果たすよう活動している。
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この記事はTHE BLOCKの「Former Binance CEO Changpeng Zhao released from custody on Friday: Bloomberg」を参考にして作られています。
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著者: CoinPartner 編集部 atsusi