仮想通貨取引所クラーケンが、ヨーロッパでの事業拡大の一環として、オランダの老舗仮想通貨ブローカー「Coin Meester(BCM)」を買収したことを発表した。
この買収は、ヨーロッパ市場でのクラーケンの拡大戦略の重要な一環であり、12月に施行される予定のMiCA(Markets in Crypto-Assets)規制に向けた準備でもある。
クラーケンのヨーロッパ担当マネージングディレクターであるブライアン・グラハン氏は、今回の買収が同社のヨーロッパ拡大における重要なマイルストーンであると述べた。
「私たちは、グローバルな規模とコンプライアンス対応、そして優れた顧客体験を組み合わせられる、ヨーロッパでは数少ない企業の一つだ。今回の買収により、プレミアムな取引と投資体験を提供し、仮想通貨の可能性を最大限に引き出すことができる」と同氏は語っている。
今回の買収によって、クラーケンはオランダにおける事業拡大を進め、フランスやポーランドでも認可を受けたバーチャル資産サービスプロバイダー(VASP)としてのライセンスを獲得した。
この買収は、ヨーロッパ全体での影響力を強化し、市場シェアの拡大を目指す動きだ。
クラーケンは過去2年間、ヨーロッパでの拡大を加速させており、MiCA規制の導入に備えている。
クラーケンは、ドイツ、スペイン、イタリア、ベルギー、アイルランド、フランス、ポーランド、オランダなどの国々で、VASPサービスを直接または既存のパートナーシップを通じて提供できる体制を整えている。
グラハン氏は、「ヨーロッパの仮想通貨市場は非常に細分化されており、競争の激化により今後数年で市場の統合が進むと予測している。
このような状況は、私たちにとって市場シェアを拡大する絶好の機会だ」と述べている。
MiCA法案は、仮想通貨業界に対する包括的な規制フレームワークを提供する初の法律であり、多くの仮想通貨企業がヨーロッパ市場に注目している。
2023年10月には、Coinbaseがアイルランドをヨーロッパの拠点に選び、MiCAフレームワークの導入に先立ってEU市場への参入を進めている。
CoinMarketCapのデータによると、Coinbaseは取引量で世界第2位の仮想通貨取引所であり、クラーケンは現在6位に位置している。
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著者: CoinPartner 編集部 News_writer