2024年第2四半期の仮想通貨スタートアップへのベンチャーキャピタル（VC）投資動向が明らかになった。

投資額は増加したものの、案件数は減少しており、市場の変化を反映している。

投資額は増加、案件数は減少

PitchBookのデータによると、2024年第2四半期の仮想通貨スタートアップへのVC投資額は27億ドル（約3,969億円）に達した。

これは前四半期比2.5%増だが、前年同期比では約10%の減少となっている。一方、案件数は第1四半期から12.5%減少した。

市場の課題と投資家の反応

デジタル資産市場は、米国でのビットコンETF（上場投資信託）の導入による高揚感の後、大きな課題に直面している。

ドラゴンフライ仮想通貨ベンチャーファンドのパートナーであるロブ・ハディック氏は、「仮想通貨へのVC投資は3月と4月にピークを迎えたが、4月下旬から5月にかけて広範な市場がネガティブに転じるにつれて活動は鈍化した」と述べている。

将来の資金調達に対する楽観的見方

一部のアナリストは、トークン価格の改善や機関投資家の採用の可能性を挙げ、将来の資金調達に対して楽観的な見方を示している。Folius Venturesの創設者であるジェイソン・カム氏は、「プロジェクトの評価額の上昇は、創業者たちがより楽観的な二次市場を捉えようとしていることを反映している」と述べている。

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