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ビットコイン半減期まで残り1日|日足サポートでの反発でショート勢の撤退が続く展開に

仮想通貨市場で多くの投資家から注目される「ビットコイン半減期」まで残り1日となったが、今回のイベント後の上昇率と値動きに関して、これまでのデータを基に予測していこう。

※「最安値をつけるまでにかかった期間」が0日の場合は、半減期当日の終値が最安値になる

これまでのデータを見てみると「半減期後は1年以上かけて、強い伸びの上昇相場が続いている」ことが分かる。

また、各回ごとに1年間で最低336%以上の上昇が見れることも、今回のイベント発生後に長期的なロングエントリーを検討している多くの投資家には、良い材料として考えられているようだ。

一方で、今回のイベントに対して注意すべき点も、このデータから確認できる。それは”半減期後の一時的な大幅下落の発生リスク”だ。

2016年の2回目のビットコイン半減期後の動きを見てみると、最安値465ドルまで-69%の一時的な大幅下落が起きていたことが確認でき、「市場の期待と実際の違い」がこの動きの要因として考えられている。

半減期に関する市場の期待は非常に高く、多くのトレーダーと投資家が「買いの噂、売りの事実」という行動をとることが一般的である。つまり、半減期前に価格が上昇することを期待してビットコインを購入し、実際のイベントが近づくと利益確定のために売却する動きが見られるのだ。

これが半減期直後に価格が下落する一因となることがあるため、投資家たちは、半減期直後で押し目買いを検討するのはなく、ニュースなどのファンダ情報や転換ポイントとなるような日足ラインでの検討をしたほうがいいだろう。

これまでの半減期後のデータから確認できる価格動向や、BitMEXの創業者であるアーサー・ヘイズ氏が「ビットコイン半減期前後では大きな変動が発生し、売りの拍手を掛ける要因にもなる」と発言したように、今回の半減期前後では予測以上の変動が起きる可能性もあるとされているからだ。

そのため、現在はヨコヨコの相場が継続しており、半減期前後での様子見ムードが続いているものの、イベント発生直後は短期的な理由でのエントリーは控え、きちんとしたファンダ分析による押し目買いなどを検討したほうがいいだろう。

ビットコインデータ分析

デリバティブ基本データ

取引高 +20.15% $103.26B
未決済建玉(OI) -2.47% $30.72B
オプションの出来高 -39.73% $625.97M
オプションの未決済建玉 +2.18% $10.24B
24時間の間に清算されたロング $67.30M
24時間の間に清算されたショート $25.24M

参照:https://www.coinglass.com/ja/currencies/BTC

ファンディングレート(FR)・未決済建玉(OI)分析

説明

参照:https://www.coinglass.com/tv/Binance_BTCUSDT

ロングショート比率

24時間ロングボリューム +6.87% $42.78B
24時間ショートボリューム +36.84% $44.81B

参照:https://www.coinglass.com/ja/LongShortRatio

ビットコインテクニカル分析

BTC/USDT日足チャート

BTC/USDT4時間足チャート

BTC/USDT1時間足チャート

上昇シナリオ

18日の相場では、先日の下落シナリオで伝えた80EMAタッチ後の63,200ドル付近からのショート勢による下落トレンドが続いたものの、日足サポート60,300ドルでの下ヒゲ反発が確認された後に、半減期前のリスクを回避したロング決済が集まっていたことがわかる。

日足サポートでの反発後は、残り1日となったビットコイン半減期前の投資家たちの相場様子見ムードを表すように、60,300~62,144ドルでのレンジ相場が続いたようだ。

今回のビットコイン半減期後は、これまでの結果と同じような長期的上昇が多くのアナリストから予測されているものの、多くの投資家はリスク回避のためにも半減期後のエントリーを検討している。そのため、半減期前にロングエントリーを行い、半減期後の大幅上昇を見込んだエントリーは危険性があるため、オススメしない。

エントリー:上向き80EMAにタッチした後の押し目買い(64,200ドル付近)
利確:65,200ドルでの反発が確認出来た時
損切り:短期足での直近安値を超えた時

下落シナリオ

17日後半の相場は、80EMAタッチ後の高値切り下げ(63,200ドル付近)を狙った短期期間の下落が続いたことが確認できる。しかし、今回の下落相場に参加したショート勢は、日足サポート60,300ドルに達したタイミングで、明日以降のビットコイン半減期による上昇を懸念したロング決済を行ったようだ。

その後の1時間足チャートでは、20&80EMA(青&赤ライン)が互いに下向きで、通常のテクニカル分析では良い状態であるものの、ビットコイン半減期後の大幅な上昇による損失を回避した様子見姿勢が見られる。

明日の相場では、引き続きショート優勢のテクニカルにはなるが、予想外の値動きや損失が発生する可能性があるので、エントリーする際は5~15分足などでのトレードをしたほうがいいだろう。

エントリー:62,144ドルでの反発後に、短期足で安値を超えた時
利確:日足サポート60,300ドルに達したとき
損切り:短期足での直近高値を実体で超えたとき

相場一言アドバイス

本日の相場では、短期間でのトレードを狙ったショート勢に優勢の状況となったが、日足サポートラインでの反発を機に、今後の新たなショート参入には期待ができない状況が続いた。

明日の相場でも、本日のレンジ相場(60,300ドル~62,144ドル)での価格推移が予測できるので、テクニカルを狙った1時間足以上でのショートエントリーは控えたほうが良さそうだ。

前半で記載通り、ビットコイン半減期後に上昇相場が継続した場合は1年以上の長期期間での上昇トレンドが予測できるため、半減期後のエントリーを検討する際は、資金に対しての十分なリスクリワードを決定したうえでの検討をしたほうが良さそうだ。

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