仮想通貨市場で最も注目される「ビットコイン半減期」まで残り2日となったが、改めてイベント前後での値動きを、これまでのデータを基に予測していこう。
回数 | 日付 | 半減期後の最高値 | 高値につけるまでの期間 | 半減期後の最安値 | 安値につけるまでの期間 |
1回目 | 2012年11月28日 | 1,120ドル | 366日 | 12ドル | 0日 |
2回目 | 2016年7月19日 | 2,954ドル | 326日 | 466ドル | 14日 |
3回目 | 2020年5月11日 | 57,493ドル | 262日 | 8,181ドル | 1日 |
4回目 | 2024年4月20日 |
これまでの過去3回の半減期データを見てみると「半減期後の最高値と最安値で大きさ差がある」ということが分かる。今回の2024年ビットコイン半減期では、マイナー報酬が6.25BTCから3.125BTCに減少し、市場に流通するBTC量が大幅に減少するため、これまでと同様にビットコイン価格に大きな影響を及ぼす可能性が高い。
またこれまでの価格動向を見てみると、半減期後は数日以内での下落変動後に、1年以内の期間で500%以上の上昇を記録している。
今回の半減期前の仮想通貨市場は、”FRBの政策による経済の不透明感”といった、値動きを不安にさせるニュースがあるものの、これまでと同様に中期的に価格上昇する可能性が高いと見ている。そのように考えられるのは、今回も前回の半減期時と似たような状況だからだ。
前回の半減期は2020年5月で、コロナショックが発生した直後のタイミングであり、多くの投資家がリスク回避姿勢を取っていた時期だ。もちろん半減期後は価格が大幅に下落したものの、その後は押し目を作ることなく断続的に上昇した。そのため、今回も半減期前でネガティブな要素はあるが、中期的にはこれまでと同じような上昇トレンドを形成するだろう。
しかし、今回の半減期を前に認識していただきたいのは「前後の大幅変動のリスク」である。これまでの半減期後の最高値・安値や、BitMEXの創業者であるアーサー・ヘイズ氏の発言からわかるように、今回の半減期前後では非常に大きな値動きをする可能性が高い。
そのため、現在はテクニカルや中東の地政学リスクなどでわかりやすい下落トレンドではあるものの、エントリーをする際は非常に慎重な姿勢で検討する必要がある。
取引高 | -12.12% | $86.26B |
未決済建玉(OI) | +1.07% | $31.55B |
オプションの出来高 | -39.73% | $625.97M |
オプションの未決済建玉 | +2.18% | $10.24B |
24時間の間に清算されたロング | $28.38M | |
24時間の間に清算されたショート | $20.39M |
参照:https://www.coinglass.com/ja/currencies/BTC
17日の前半相場では、ビットコイン半減期前の様子見ムードを表すようなヨコヨコ相場となっていたことが、チャートと各エントリーのボリュームから確認できる。しかし、その後は継続的に懸念されている中東の地政学リスクや、テクニカルを基に短期的な利益を狙ったショート勢力の強い動きが確認できた。
参照:https://www.coinglass.com/tv/Binance_BTCUSDT
24時間ロングボリューム | -29.28% | $36.75B |
24時間ショートボリューム | -16.04% | $36.94B |
参照:https://www.coinglass.com/ja/LongShortRatio
1時間足チャートでは、80EMAタッチ後の大きな陰線により、小さい値幅での売り勢力が優勢だと考えられるが、これまで強く下向きであった80EMAが平行まで戻したため、短期トレードでの押し目買いのシチュエーションにも期待ができる。
ビットコイン半減期まで残り2日となり、「半減期後は中期的な上昇トレンドになる」多くのアナリストから予測されているものの、今後の動向としては投資家の慎重姿勢が継続しそうだ。
そのため、80EMAでの反発を狙った押し目買いを検討する際は、少ない値幅でのリスクリワードがカギとなる。
エントリー:上向き80EMAにタッチした後の押し目買い(64,200ドル付近)
利確:200EMAタッチ後に反発が確認出来た時
損切り:短期足での直近安値を超えた時
4時間足チャートでは20EMA(青ライン)tsっち後に上ヒゲを残した陰線が確認できるため、売り勢力が強くなることに期待できる。
また、1時間足チャートを見てみると、80EMAタッチ後にヨコヨコ相場が続いたが、安値を超える陰線が確認できるため、短期足での高値切り下げによるエントリーが検討できるだろう。
しかし、前半部分で書いたように、ビットコイン半減期まで残り2日となり、短期トレーダー以外の投資家の慎重姿勢が予測できるため、エントリー後は少ない値幅でのリスクリワードが必要だ。
エントリー:下向き80EMAにタッチして、短期足での高値切り下げ後、直近安値を超えた時(63,200ドル付近)
利確:日足サポート60,750ドルで反発されたとき
損切り:直近高値を実体で超えたとき
本日の相場では、継続的な中東リスクを懸念した下落の動きが一時的に見えたものの、ビットコイン半減期まで残り2日となったため、多くの投資家による直前での変動リスクを回避した姿勢が確認できた。
明日の相場では、本日以上に消極的な相場になる可能性が高いので、エントリーを検討する際は大きな値幅を取ろうとせずに、短い期間での決済を行うことがカギとなる。
また、半減期後の中期的な上昇を見込んだ買いエントリーを検討する方もいると思うが、前半部分でも伝えたように半減期前後では価格の差が大きく開き、予想外の展開が発生する可能性が高いのであまりオススメしない。
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投稿日時:
著者: CoinPartner 編集部 Kawakami