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米小売売上高の予想以上の上回りと地政学リスクが下げ相場を後押し

16日の相場は、テクニカルと地政学リスクが重なったことによる下落優勢の相場となった。

テクニカル分析では、1時間足の80EMAタッチ後の安値越えがシナリオ通りに進み、その後も日足サポート60,750ドルでの反発となった。

また、先日の21時30分に発表された”米小売売上高”は予想を上回る結果となり、米金利上昇を嫌気して上昇相場が失速。

その後は、13日から懸念されている中東の地政学リスクにおいて、イスラエル側の司令官が反撃を行うとの声明が出回ったことで、投資家によるリスク回避行動が下落相場を再加速させたようだ。

今後は、ビットコイン半減期まで残り3日となり、投資家の様子見姿勢が増加することが予測できるため、大きな変動相場になる可能性は低そうだ。

ビットコインデータ分析

デリバティブ基本データ

取引高 +10.20% $98.09B
未決済建玉(OI) -5.33% $31.18B
オプションの出来高 -39.73% $625.97M
オプションの未決済建玉 +2.18% $10.24B
24時間の間に清算されたロング $75.70M
24時間の間に清算されたショート $20.98M

参照:https://www.coinglass.com/ja/currencies/BTC

ファンディングレート(FR)・未決済建玉(OI)分析

地政学リスクが再度発生したことや、1時間足での80EMAタッチによる売り勢力の勢いが買い勢力を大きく上回っていたことが、24時間の間に清算されたロングの値から確認できる。今後の下落相場は、日足サポート60,750ドルを超えられるかがカギとなりそうだ。

参照:https://www.coinglass.com/tv/Binance_BTCUSDT

ロングショート比率

24時間ロングボリューム -14.37% $40.26B
24時間ショートボリューム +9.58% $42.31B

参照:https://www.coinglass.com/ja/LongShortRatio

ビットコインテクニカル分析

BTC/USDT日足チャート

BTC/USDT4時間足チャート

BTC/USDT1時間足チャート

上昇シナリオ

1時間足チャートでは下落相場が継続したものの、先日と同様に日足サポート60,750ドルでの反発が確認できるため、ここでの買い勢力の強さが分かる。

しかし、先日から80EMAと200EMAライン(赤&白)がともに下向きであり、ショート勢力の2回目の戻り売りが予測できるので、上向きに変わるまでは様子見の姿勢が良さそうだ。

ビットコイン半減期まで残り3日となり、今後の動向としては投資家の慎重姿勢が継続しそうなので、日足サポート60,750ドルを超える可能性は低そうだ。そのため、60,750ドルの反発を狙ったエントリーも検討できるが、80EMAの売り勢力がすぐ真上に来るので、小さい値幅での利確の検討が必要となる。

エントリー:200EMAを値が越えた後に、上向き80EMAの押し目買い
利確:日足抵抗ライン71,340ドル
損切り:1時間足の直近安値を超えた時

下落シナリオ

本日の相場は、先日の下落シナリオ通りに売り勢力が優勢の相場になったようだ。今後も引き続き下向き80EMA(赤ライン)でのタッチ後に安値越えでのエントリーが検討できるが、EMAにタッチした際は、すぐ近くに4時間サポートライン65,220ドルもいるため、相場に注目する必要がある。

また、直近安値を超えてエントリーした際は、日足サポート60,750ドルでの反発の可能性が高いことや、ビットコイン半減期前の相場不透明感など、様々なマイナス要因があるため、無理に大きな値幅を取ろうとせずに、小さい値幅でのリスクリワードがカギとなるだろう。

エントリー:下向き80EMAタッチ後に、直近安値を超えた時(64,520ドル付近)
利確:日足サポート60,750ドルで反発されたとき
損切り:直近高値を実体で超えたとき

相場一言アドバイス

米小売売上高の予想以上の結果や地政学リスクの再浮上、そしてテクニカルトレーダーによる売りが継続したものの、日足サポート60,750ドルでの反発を機に、売りの勢いは収まったようだ。

今週は、ビットコイン半減期まで残り3日であり、多くの投資家がその直前のリスクを回避した慎重姿勢を継続すると予測できる。

テクニカルで見てみると、売りに優勢の相場が継続してものの、大きなイベントを前に予測不能な値動きが発生する可能性はあるため、エントリーを検討する際は、短い期間でのロング決済を行う必要があるだろう。

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