4月15日に香港で3つの仮想通貨ETFが承認され、多くの投資家からは大規模な資金流入が発生すると考えられているが、ブルームバーグアナリストのエリック・バルチェナス氏は、今回の承認に対して懐疑的な見解をしている。

「香港のビットコインETFへの期待を抑えるべき」ブルームバーグアナリストのエリック氏が警告

ブルームバーグの上級アナリストであるエリック・バルチェナス氏は、香港で最近承認されたビットコインとイーサリアムのスポットETFについて、仮想通貨投資家たちにその期待を抑えるよう警告している。

2023年4月15日、香港証券先物委員会(SFC)は、3つのオフショア中国資産管理会社に対してビットコインとイーサリアムのスポットETFを発行する条件付き承認を下した。これにより、ハーベストファンドマネジメント、ボセラアセットマネジメント、中国資産管理がETF発行の資格を得ることになった。

この承認に対しバルチェナス氏は、「このETFは500百万ドルを集められれば幸運だ」と述べており、今回の香港ビットコインETFが250億ドルの資金流入を生み出すという高過ぎる予測を否定している。

また同氏は、「香港のETF市場はアメリカなどの国に比べて非常に小さい上、ETF発行者がブラックロックなどの大物に比べて小さすぎること、そして何より中国の投資家には公式へのアクセスが許可されていないため、これほどの資金流入を達成するのは困難だ」とも指摘しており、今回の香港ビットコインETF承認に対して懐疑的な見解を示している。

一方、元ブルームバーグインテリジェンスの暗号通貨アナリストでもあるジェイミー・クーツ氏が、香港で新たに承認されたビットコインとイーサリアムのスポットETFについて、その可能性を高く評価している。

香港のETF市場が小さいとの懸念があるものの、クーツ氏はこれらの新商品が中国の投資家にとって「巨大な資本プール」を提供すると見ており、特に中国の投資家は、政府の資本規制を巧妙に回避する手法を既に持っているため、これらのETFは彼らの手法を強化する助けになるはずだと述べている。

今回の香港でのETF承認は、投資家や市場観察者にとって、アジア市場におけるデジタルアセットの未来を形作る重要な進展であり、その影響は長期にわたって進行されていくと予測されているため、今後の動向が注目されている。

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この記事はCoin Telegraphの「Hong Kong’s Ether, Bitcoin ETFs will be ‘lucky to get $500m’」を参考にして作られています。