スペイン政府は、顧客から多数の苦情を受けた後、ヒューマン・アイデンティティに焦点を当てた仮想通貨プロジェクトWorldcoin (WLD)に対して、国内でのデータ収集を停止するよう命じている。

スペイン、仮想通貨Worldcoin (WLD)にデータ収集の停止を命令

新しいプレスリリースでは、スペインデータ収集機関(AEPD)は、Worldcoinのデータ収集プロセスがユーザーを侵害したという複数の苦情を受け、Worldcoinに個人データの収集を停止するよう命じている。

さらにAEPDは、目をスキャンするデジタル識別プロジェクトによってすでに収集されたデータをブロックするとしている。

「スペインデータ保護庁は、ツールズ・フォー・ヒューマニティ・コーポレーションに対し、ワールドコイン・プロジェクトの枠組みでスペイン国内で行われている個人データの収集と処理を中止し、すでに収集されたデータをブロックするよう予防措置を命じた。AEPDはこの会社に対し、情報不足、未成年者からのデータ収集、同意の撤回ができないことなどの違反行為について、複数の苦情を受け取っている。」

昨年末、OpenAIの最高経営責任者であるサム・アルトマン氏が共同設立したワールドコインは、ブラジル、インド、フランスで事業が一時停止され、当時価格が20%も急落した。

今月初め、億万長者で実業界の大物であるイーロン・マスク氏は、サム・アルトマン氏とOpenAIが設立契約に違反したとして訴訟を起こした。

訴訟によると、アルトマン氏は2015年にマスク氏にOpenAIを売り込んだ。

マスクはこれに同意し、同社への資金提供と人材募集を開始した。

しかし、その後OpenAIはマイクロソフトに買収され、マイクロソフトは当初の契約に違反したと主張している。

訴訟で述べられているのは次の通りだ。

「設立時の合意に反して、被告はGPT-4を人類の利益のためではなく、文字通り世界最大の企業の利益を最大化するための専有技術として使用することを選択した。さらに、OpenAIの開発全体は現在秘密のベールに包まれており、一般市民は次に何がリリースされるかを理解するために、噂と孤立した通信の断片しか持っていない。」

ワールドコインは本稿執筆時点で7.08ドル(約1,063円)で取引されており、過去24時間で1.75%の上昇となっている。

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