カナダ規制当局、仮想通貨に係る公的投資ファンドに対する規制要件の変更案を発表

カナダの証券管理者(CSA)機関が、仮想通貨に係る公的投資ファンドに対する規制要件の変更案を発表した。

今後CSAは、当該変更案が正式に発効する前にパブリックコメントを募集するという。

今回提案されている変更案は、投資家を保護し、デジタル資産に投資する公的投資ファンドのリスクを軽減することを目的としている。これらには、仮想通貨の投資制限や保管義務に関する規定が含まれる。

今回の動きについて、CSAの代表者兼アルバータ証券委員会のCEOであるスタン・マジドソン氏は、以下のように述べた。

「我々は、公的投資ファンドに対する既存の規制枠組みを、仮想通貨特有の側面とリスクに対処するために適応させる必要があることを認識しています。(中略) より包括的な制度が必要かどうかの評価を継続する中で、これらの重要な要件を正式に策定することで、ファンドマネージャーにとってより明確になるでしょう。」

当該変更案は、仮想通貨を保有する公的投資ファンドに対するカナダの規制枠組みを創設する取り組みの第2フェーズを表している。今後展開される第3フェーズでは、CSAは「より広範な枠組みについて国民と協議する」ことを計画しているという。

提案された変更案の下では、オルタナティブ投資ファンドとノンリコース投資信託のみが仮想通貨を直接購入、売却、または保有することが許可される。仮想通貨へのエクスポージャーを獲得しようとしている投資ファンドは、これらの手段を通じてのみそれを行うことができることとなる。

また、購入が承認されるためには、その資産がカナダの証券規制当局によって認められた取引所に上場され、かつ代替可能である必要がある。資産には保険をかけ、コールドウォレットに保管する必要があり、公認会計士による保管者の内部管理の年次見直しも義務付けられる。

なお、CSAは、仮想通貨への投資を検討している人々に明確性を提供することを目指しているが、一方で仮想通貨などデジタル資産への投資には重大なリスクが伴うことも注意喚起している点には留意が必要である。

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この記事は「New Regulation on Cryptocurrencies from the Canadian SEC, CSA」を参考にしています。