イーサリアムの共同創設者が共著した研究論文では、世界的な規制に準拠したプライバシーを保護するブロックチェーンプロトコルが検討されている。

ヴィタリック・ブテリン氏、匿名性と規制遵守のバランスを取る「プライバシープール」を推進

イーサリアムの共同創設者であるヴィタリック・ブテリン氏は、プライバシーを保護するブロックチェーン・プロトコルが、ユーザーの匿名性と規制遵守の必要性をどのように両立させることができるかを探求する新しい研究論文を共著で発表した。

この論文は、Tornado Cashの初期の貢献者であるアメーン・ソレイマニ氏、ブロックチェーンセキュリティ企業Chainalysisのジェイコブ・イルム氏、バーゼル大学の2人の研究者とともに共著したもので、ブロックチェーン取引にプライバシーを組み込むための中立的なインフラを確立するというテーマについて掘り下げている。

プライバシープールはトルネード・キャッシュと同様に、複数のユーザーの取引を混ぜ合わせることで、その本当の出所をわからなくして運用される。

しかし、ユーザーが資金を引き出す際には、ゼロ知識証明を生成するオプションがある。

ゼロ知識証明は、ユーザーの身元を保護しながら、違法なブロックチェーンアドレスを使用していないことを確認する。

この新しい研究論文は、様々な仮想的なユースケースを取り上げることで、プライバシープールのようなプロトコルと、様々な規制や実際的な考慮事項へのコンプライアンスとのバランスを取ろうとしている。

ソレイマニ氏はこの論文について、「プライバシープールの技術が、パブリック・ブロックチェーンを規制遵守に導くための中立的なインフラストラクチャーとして、どのように機能するのか」を説明するために最善を尽くしたとコメントしている。

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