EU監視機関、投資ファンドや取引所に対する仮想通貨取引のレバレッジ抑制に係る提案へ

今週木曜日、EUの監視機関である欧州システミックリスク委員会(ESRB)が、欧州当局に対し、仮想通貨取引におけるレバレッジの抑制を投資ファンドや取引所に求めることを内容とする提案を行った。

ここ数年、市場参加者の増加に伴い、暗号通貨取引は個人投資家の間で非常に人気が高まっている。かかる現状を受け、EUの監視機関は、引き起こされ得る仮想通貨業界のショックを防ぎ、金融の安定がさらに危険にさらされるのを防ぎたいと考えているようだ。

ESRBは、仮想通貨セクターに関与する企業に定期報告を求めるとともに、この分野の大手企業の一部に特定のルールを導入することを求めているほか、以下のように説明している。

「システミックリスクは急速かつ突然発生する可能性があります。近年観察された急速な成長傾向が続けば、仮想通貨資産は金融の安定にリスクをもたらす可能性があります。」

ESRBによる仮想通貨規制に係る取り組みのこれまで

今月初め、EUは「MiCA法案」に係る画期的な決定を下した。MiCA は、EU加盟国と欧州議会によって採択されており、これにより仮想通貨企業はEU内の顧客にサービスを提供するためにEUの認可を取得する必要がある。また、マネーロンダリングや過激派組織への資金提供に対する保護措置を遵守することも義務付けられている。

そして、ESRBは最近、「仮想通貨にさらされている投資ファンドに対するレバレッジ制限の導入」について、可決されたEU規制の変更を提案した。ESRBからのこれらの勧告に法的拘束力はないものの、EUの将来の作業とMiCAの新しいバージョンで考慮される提案である。

また、ESRBは、仮想通貨企業の顧客への融資、特にレバレッジをかけた賭けに対する制限を勧告し、分散型金融商品やステーブルコインに対する担保要件の引き上げを提案している。

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この記事は「EU Regulator Proposes to Curb Leverage in Crypto Trading Activities」を参考にしています。